ヨーロピアンツアーレポート(4)/マリア・ベルチェノア
ロシアのマリアはシャラポワだけじゃない!
2007/05/02 00:00
今年の女子W杯ゴルフを制したパラグアイにはゴルフ場が6つしかないという。しかし、今大会がプロデビュー戦となるマリア・ベルチェノワ(21)の母国ロシアには、18ホールのコースが1つと、9ホールのコースが1つ、合わせて2つのコースしかない。
10歳まではバレリーナを目指していたという彼女だが、“たまたま父とコーヒーを飲みに”行ったゴルフ場でゴルフと出会い、やってみたいと思ったという。場所は夏のバカンスで訪れていたチェコ。現在でも、夏はチェコ、冬はアメリカを練習拠点にしているそうだ。
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「最初のコーチは父」。そして、アマチュア時代は母がキャディをしていたという。7つ下の妹・アンナ(14)もゴルフをしている。「私達が稼いだお金は全部ゴルフに費やしているわ」、ロープの外から娘を見守る母・ガリーナさんは言う。「それにこのカート、凄く賢いわね。初めて見たわ」。カート道を自動で走る電動カートを見て笑った。
昨年はロシア・アマとオーストリア・アマのタイトルを獲得し、QTで14位に入った今年はLET(女子ヨーロッパツアー)に挑戦するベルチェノワ。2週間後のドイツ銀行スイスオープンがヨーロッパでのデビュー戦となる。
その前に、日本でプロデビューを飾る訳だが、大会の目標について聞かれると、「なんとも言えない。午前中は静かだろうけど、午後は風の影響も出てくるだろうし・・。まずプレーしてみないと分からないわ」とはぐらかした。
目標とする選手はアニカ・ソレンスタム。でも、本当は男子の試合をよく見ると言うベルチェノワ。男子で好きな選手は?との問いに、「アダム・スコット」とちょっと照れくさそうに答えた。
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka