やはり本命はこの人か。大会2連覇を目指すジャン・ジョン
2007/09/26 19:30
昨年の日本女子オープンに初出場し、見事優勝をさらった韓国のジャン・ジョン(26)。主戦場は米国LPGAツアーで、今年はエビアンマスターズで2位に入るなど、今週時点の賞金ランキングでは10位に位置する実力者だ。
今大会はディフェンディングチャンピオンという立場で臨むが、本人はそれを真っ向から否定する。「コースが違うし、町も違う。ディフェンディングチャンピオンという意識はないですね」。そういって、周囲の期待をさらりとかわす。
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この日の練習ラウンドは、日本ツアーで戦う韓国人選手、辛ヒョンジュ、宋ボベと一緒に回った。北海道の芝はベント芝で、本州以南の芝と比べると、粘りがあり、クラブが抜け難い。日本ツアーでは北海道だけといういわば特別条件だ。しかし、欧米では主流の芝。それを知る同胞は、「アメリカのコースはこんな感じでしょ」とジャンに尋ねたという。「みんなそういうんだけど、私もアメリカで8年やっているけど、こんなタフなコースは無いですね!」慎重な発言だが、決して弱気というのではない。
「私はみんなが6アンダーとかを出すようなコースより、こういったタフなコースの方が好きなんです。だから、今から週末の4日間が待ち遠しいです!」
1日の目標スコアは2アンダー。上田桃子や横峯さくらに比べると、確実に想定しているスコアは高い。昨年は、宮里藍を応援する圧倒的な数のギャラリーの中、冷静に自分のプレーに徹したジャン。今年もその強さを発揮する雰囲気が満ちている。(編集部:今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka