飛距離でもポテンシャルの高さを発揮!服部真夕の実力はホンモノ!?
「マンシングウェアレディース東海クラシック」の2日目、土曜日のラウンド後には恒例のドライビングコンテストが行われた。参加選手は18名、優勝争いを展開する飯島茜や上田桃子は時間的にも参加する時間がなかったが、早い時間にラウンドした選手たちが、1番ホールに集まりだすと、ギャラリーも18番グリーンから移動を開始した。
優勝候補のタミー・ダーディンは残念ながら記録なしに終わったが、このドライビングコンテストでも台風の目となったのは、新人の服部真夕だった。166センチという女子選手の中では比較的体格に恵まれ、腕と体全体を使った大きなスイングで259.3ヤードを記録。2位の矢部有香子に4.1ヤードの差をつけて堂々の優勝を果たした。優勝賞金50万円のボードを手にし、表彰式でも終始笑顔だった。
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この様子を見ていたLPGAの鈴木美重子プロも「彼女のスイングは芯がしっかりしているので強くなると思います。それに、あの若さで目に力がありますね。私たちが戦っていた時代も強い選手には目力がありましたよ・・・」と新鋭の出現に目を細めていた。
7月に行われたプロテストでトップ合格を果たした服部は、後半の11試合に出場する権利を得た。そして、今月末に行われる「日本女子オープンゴルフ選手権競技」の予選会も見事に突破し、合計12試合に出場する予定だ。
この日の第2ラウンドでも、7バーディ、3ボギーとスコアを4つ伸ばし54位タイから8位タイに急浮上。デビュー戦の「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」から4試合連続の予選通過。12試合に出場するには体力も必要となるが、本人としては「そこが一番心配です」という。トレーニングは嫌いではないが、試合中には休息を優先してしまい、トレーニングにあてる時間は作れないそうだ。
デビュー2戦目となった「ゴルフ5レディス」では、仲の良い選手がいなかったこともあり、空港からの移動も含め、コースへの移動なども全部一人でこなした。「寂しくはないです。これも勉強だと思っていますから・・・」と。
家族が終始行動をともにする選手が増え、その分ゴルフに集中できるのは分かるが、「自分のことは自分で」という姿勢でツアーに挑んでいる服部の根性も素晴らしいと思う。19歳、現役女子大2年生の服部は、明るくさわやかな笑顔でプロゴルファーの階段を一つひとつ確実に登っていくのだろう。