デビュー戦初日は体力不足を痛感/福嶋浩子
昨年のクオリファイ2次を通過し、プロゴルファーへの道を切り開いた福嶋晃子の妹、浩子がレギュラーツアーのデビュー戦を迎えた。福嶋は「ニチレイPGMレディス」の主催者推薦選考会を通過し、本戦の出場資格を掴んだ。
1番のティグラウンドに立った福嶋は、落ち着きなくキャディと話しをしていた。そして、ティショットを打ち終えたときに発した言葉は「あー、緊張した」だった。前半を1アンダーで折り返すと、10番でボギーを叩くが13番でこの日3つ目のバーディを奪い、再びアンダーパーグループに。しかし、そのままラウンドを終えることはできなかった。
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15番パー3でティショットを左に曲げ池ポチャ。このホールをダブルボギーとすると、16番はボギー。さらに17番パー4でも右サイドの池につかまるトラブルに見舞われ、再びダブルボギー。わずか3ホールで5オーバーを喫し、最終18番パー5は上り4メートルのバーディパットをダフってしまい、4オーバー88位タイでホールアウト。
この試合がレギュラーツアーのデビューだが、今季すでにステップアップツアーは4試合に出場。そのうち3試合で予選を通過しているため、プロゴルファーとしての賞金はすでに獲得している。しかし、このレギュラーツアーの緊張感は比べられない。「朝一は本当に緊張して震えが止まりませんでした。でも途中から落ち着いてきて、すごく楽しめました。以前、研修生をしていたころとは、ゴルフの感じ方が違います」。
福嶋は昨年まで4年間、姉の晃子をサポートする側にたち、時にはキャディを、そして時間の許す限りギャラリーとして姉をサポートしてきた。その経験が今回のラウンドに生かせたと話す。
「ボギーを打っても、回りの選手も苦労しているのが分かるので、気持ちを切らさないようになった。1打1打に集中することで、ゴルフをすごく楽しめました」。楽しめた理由の1つに、両親が18ホールついて歩いてくれたこともあるそうだ。
終盤に5ストローク落としたバタツキに関しては「正直、体力不足です。持久力の無さを実感しました」。2日目には60台のスコアを目標にし、予選通過を目指す。福嶋浩子は現在29歳、女子プロゴルフ界で注目を浴びる20歳前後の選手と比べると、一世代年上になる。偉大な姉のプレーを見て掴んだゴルフ感を生かして、今後強いプロゴルファーになれるか注目だ。(編集部:本橋英治)