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9ホールの短縮に、ホッと胸を撫で下ろしたのは…

今年の国内女子ツアー「スタンレーレディス」最終日は、濃霧の影響によりスタート時間が大幅に遅れ、決勝ラウンドとしては3年ぶりとなる9ホールに短縮。2位に3打差をつけていた有村智恵にとっては、さらに有利な状況となった。

追いかける後続勢にとって、残り18ホールと9ホールは雲泥の差。3打差の2位でスタートした斉藤裕子は、「結果はどうあれ、18ホールやりたい気持ちはありましたね。9ホールに決まった時点で目標を変え、ターゲットを彼女(有村)ではなく、とにかくアンダーを2ケタにしようと決めました」と、逆転勝利へのプランを早くも書き換えたという。

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また、ハーフ9ホールをイーブンで終えた諸見里しのぶも、「正直悔しいですね。巻き返していくのも半分になってしまうし…」と険しい表情。天気にはかなわないとは言え、順位に関係なく、やはり54ホールを回りたいという気持ちの選手が多かったようだ。

その中にあり、首位と5打差でスタートした全美貞は胸を撫で下ろしていたかもしれない。次週の米国女子ツアー「エビアンマスターズ」に出場する全は、この日の22時近くの飛行機で渡仏を予定。「時間がありません! 飛行機に間に合わない…」と、ダッシュでロッカールームに戻り、足早にコースを後にした。スタート待ちの間、短縮の報を聞くまでは、気が気でなかったことだろう。

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

2009年 スタンレーレディスゴルフトーナメント



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