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「競技映像中心で」 GOLFTVとDAZNで目指す新しい視聴習慣

◇国内女子◇明治安田生命レディス ヨコハマタイヤ 最終日(13日)◇土佐CC(高知)◇6228yd(パー72)

今季から国内女子ツアーの試合が動画配信サービスの「DAZN」と「GOLFTV」でライブ配信されている。録画が中心のテレビ放送だけでは満足できなかったコアなゴルフファンにとっては、ライブで長時間観戦できるということもあり、新しい楽しみ方が加わった。

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DAZNの料金は月額3000円でサッカーやプロ野球、テニス、モータースポーツなど他競技も幅広くカバーしている。

一方、GOLFTVは月額1000円。松山英樹が活躍する米男子PGAツアーや、渋野日向子畑岡奈紗らが主戦場とする米女子ツアーも楽しめる。

ゴルフだけでなく、野球やサッカーも観戦したい場合はDAZN。ゴルフをとことん追求したい場合はGOLFTVという住み分けとなりそうだ。

ちなみにDAZNとGOLFTVで流れる映像は同じ。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が制作した映像を両社に提供しており、事業戦略部の部長、笠井美雪シニアディレクターは、「競技映像を中心に見せたい。プロの真剣な様子。とにかくプレーを見せたい」と説明する。

制作班は約60人。選手に迫るだけでなく、ロープ外から撮影するなど、俯瞰した映像が多いのも特徴だ。

「見ている人は自分の目線で見たい場所を見る。カメラが寄らないので、選択の自由が与えられている」。初日は注目組を追いかけ、成績がついた2日目以降は最終組を中心に試合展開の流れを追っていく。

「いいシーンをたっぷり見てほしい。選手も最初は撮影クルーが増えていることもあって、戸惑うことも多かったと思う。私達もいろいろ反省して、改善していきたい」。競技後のインタビューも行わないのは、選手の負担を軽減させるためだ。

将来的にはPGAツアーのように全18ホールにカメラを設置することが理想だが、「予算的になかなか。限られた人数で工夫してやっている。もう少し充実していければ」とまずは創意工夫して楽しませる。

ツアー2勝でプレーヤーズ委員長の青木瀬令奈は「コロナでゴルフを始めた人が多い印象がある。ゴルフ以外でDAZNを見ている方たちがゴルフをチラッと見て、そこからファンになってくれたり、いろんな広がりがあるとうれしい」と接点が増えることを期待する。

「スタッツもすぐに出せるようにとか、ゴルフの見方、見せ方、新しい視聴習慣も提供できたらいい」と笠井シニアディレクター。前週の2022年開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」は天候にも恵まれ、大きなトラブルもなし。視聴者からも好評だったという。

放映権がJLPGAに帰属したことで、全日程終了後にはシーズンを振り返るダイジェスト版の制作も可能となった。今季は38試合が予定され、賞金総額は過去最高の43億円超。ツアーの成長と発展を加速させていきたい。(編集部・玉木充)

玉木充(たまきみつる) プロフィール

1980年大阪生まれ。スポーツ紙で野球、サッカー、大相撲、ボクシングなどを取材し、2017年GDO入社。主に国内女子ツアーを担当。得意クラブはパター。コースで動物を見つけるのが楽しみ。

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2022年 明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント



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