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40歳の鬼澤、初優勝にかける想い

「ニトリレディスゴルフトーナメント」最終日は、ある記録がかかった1日となる。プロ入り21年目、40歳の鬼沢信子が2日目に「65」の猛チャージで単独首位に浮上。優勝すれば463試合目での初優勝となり、1998年に349試合目で初優勝した金愛淑(韓国)を抜く記録となる。

40歳346日目での初優勝は、女子ツアーでは3番目の年長記録。最後に最終日最終組をプレーしたのは、プロ入り2年後の1992年にまで遡る。18年ぶりに手にしたチャンスに、「今週はすごくいいチャンス。明日は思いっきりやっていきます」と、自らに気合を注入していた。

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鬼澤を語る上で特筆すべきは、1991年のツアーデビュー戦から今週の463試合目まで、19年間休まず全試合出場を続けていること。「やっぱりプロ意識があるので」と、誇らしげな表情を見せる。現在はストレッチに交えて相撲の四股を踏むトレーニングを取り入れるなど、年齢を感じさせない強靭な肉体をキープしている。

「頭の中で、浮かんだり消えたりしている」という、長く思い描いてきた初優勝の瞬間。この日の17番ではパーパットを沈め、「あれはタイガー・ウッズさんです。良い時はああなりますね」という豪快なガッツポーズ。明日も「自分の心と勝負です!」と、今なお衰えぬゴルフへの情熱を前面に出し、夢の実現に挑む。(編集部:塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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