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大山と原、前向きな気持ちでQTへ

「大王製紙エリエールレディスオープン」を終え、来シーズンのシード獲得選手51名が決定した。今年もさまざまなドラマが生まれたが、やはり大きな話題を生んだのは、大山志保原江里菜がシードを逃した事だろう。

大山に関しては、初めから厳しい条件下で今シーズンを迎えた。昨シーズン序盤に負傷した左肘が公傷と認定され、今年はトーナメント特別保障制度を適用。同制度は復帰戦から僅か10試合の出場に限られ、およそ3分の1の試合数で賞金ランク51位以内に入らなければならなかった。そして、今週を終えて57位で終戦。来週の最終予選会(QT)に回り、来シーズンの出場権獲得を狙う。

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その中でも、大山の表情は明るい。「ケガから復帰できたことは自分にとって大きいし、よく頑張りました。自分を褒めてあげたいと思います。QTも頑張って、来年は絶対に優勝したいです」。ゴルフができる幸せを噛み締めるかのように、前向きな言葉で締め括った。

一方の原も、「1、2ヶ月前からQTは考えていました。それに向けて何かを掴もうと思っていたけど、ここ2試合は調子も良い。そういう意味では良い2ヶ月でした」と笑顔を交える。今季は同ランク82位と誰もが予想しなかったスランプに陥り、ルーキーイヤーから3年間守ってきたシード権を喪失。その中でも僅かな光明を見出し、開き直ったような清々しい表情だった。

この2人を中心として、今年は例年以上に注目を集めそうな最終予選会。ここでも今週と同様、もしくはそれ以上のドラマが待ち受けているはず。シード権を手にした選手など、全プロゴルファーのほんの一握り。他の選手たちには、これから過酷な戦いが待ち受けているのだ。(編集部:塚田達也)

【初シード獲得者】
金ナリ朴仁妃ヤング・キム藤本麻子笠りつ子甲田良美綾田紘子浅間生江
【シード喪失者】
斉藤裕子キム・ソヒ宅島美香マリア・イイダ永井奈都日下部智子、廣瀬友美、前田久仁子原江里菜大場美智恵ジュリー呂

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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2010年 大王製紙エリエールレディスオープン



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