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大江香織、石川遼との合宿効果とは

開幕戦を斉藤愛璃が制し、第2戦はイ・ボミが勝利。開幕から立て続けに若手のツアー初勝利者が生まれている中で迎えた今週の「Tポイントレディスゴルフトーナメント」は、その流れを駆るように、ツアー未勝利の大江香織が4アンダー首位タイ発進。22歳の若手が、冷たい雨が降り注ぐ難コンディションの中で絶好のスタートを切った。

09年にプロ転向。昨シーズンを賞金ランキング43位で終え、初シードを獲得した。名門・東北高校出身で、08年にはナショナルチームに選抜。アマチュア時代の華々しい実績など、プロゴルファー・大江香織を構成する要素は数あれど、その1つに、石川遼と同じマネジメント事務所に所属していることも挙げられるだろう。

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「普段は連絡を取ることはない」とメール等のコンタクトは無いと話すが、石川のオフの恒例となった沖縄合宿では、ともにトレーニングに励む機会が巡ってくる。昨年12月にも、9日間に渡って合宿に参加。そこで大江は、石川から貴重なアドバイスを受けたという。

「これまで苦手だった」というバンカーショットについて、“スタンスを広く、重心を下げてコックを使って打つ”との助言を実践し、「それがすごくいい」とウィークポイントを改善。この日も、11番ホールでその成果が実を結んだ。3打目がピンまで残り25ヤードのバンカーに捕まるピンチを迎えたが、見事に2mに寄せてパーセーブ。「バンカーからパーが取れる確率が上がった」と、言葉に自信をのぞかせた。

メンタル面でも、石川から学ぶ点は多いという。「遼くんを見ていると、集中力がすごい。私も集中しないといけない、と思えてくる」。マネジメント契約を結んだ当初はプロの世界でも実績がなく、“石川遼”という枕詞が付きまとった時期もあった。しかし、石川と共有する時間を自らの向上につなげ、その成果が着実に実を結びつつあるようだ。この枕詞が消える日も、そう遠くはないだろう。(鹿児島県姶良市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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