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飯島茜、8試合ぶりの決勝ラウンド

最近は、久しく上位に名前が見られなかった飯島茜。それもそのはず、5月上旬の「フンドーキンレディース」で今季2度目の予選落ちして以降、1試合の途中棄権を挟んで2試合の欠場、さらに3試合連続の予選落ち。開幕からトップ10入りと、好調なシーズンインを迎えながらの急な暗転に、不安を感じていたファンも多かったことだろう。

その飯島が、今週開催の「日医工女子オープン」で実に8試合ぶりとなる予選突破を果たし、通算3オーバーの20位タイでフィニッシュ。「ここまで這い上がることができて、本当に良かった」と安堵の表情を浮かべ、苦しかったここ2ヶ月の近況を語ってくれた。

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その原因は、4月下旬の「フジサンケイレディスクラシック」から痛みだしたという右手首。一ヵ月後の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」がピークで、「朝起きた時に、手をつくだけで痛かった」ほど悪化、2日目に途中棄権していた。その後は2週間を休養に充てたが、この時期が飯島を精神的に苦しめた。「出だしが良かっただけにモチベーションが下がり、ゴルフをやりたくない感覚だった。ゴルフをやめたい、と思うくらいだった」。

ツアー復帰を果たした後も、「痛みは無くなったけど、どこか庇っているところがあって振り切れなかった。飛ばない、寄らない、入らない。1つもいいところが無かった」と3週連続の予選落ち。その中でも、コーチを務める父・一男さんとともにショットの修正に励んで徐々に復調への道を辿り、ようやく行き着いた今週の予選突破。「久々の3日間で疲労もあって、最後はバタバタだった」と苦笑しながらも、「でも、これまでとは違った疲労感ですね」としんみり。久々の決勝ラウンドとともに、久々に味わう心地よい疲れに浸っていた。(富山県富山市/塚田達也)

塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。

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