ラウンド中、笑顔が絶えない古閑美保

国内女子ツアー2009年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」のプロアマ戦に出場した昨年の賞金女王、古閑美保。豪雨と強風の中でも嫌な顔せず、笑顔で18ホールをプレーした。

オフシーズンは昨年同様、ロサンゼルスでトレーニング中心の合宿を行った。「去年の合宿よりも走り込みを増やしたので、持久力はアップしていると思います。あと体幹も鍛えてきたので、ボールの方向性が安定してきました」。充実した合宿をした古閑だが、その後が昨年のオフとは異なる。

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「去年は開幕前にハワイでのフィールズオープンに出て、その後シンガポールでの試合にも出てから開幕戦を迎えたのですが、今年はシンガポールの試合が今週の開幕戦と重なってしまったので、残念ながら試合を経験しないで開幕を迎えることになります」。海外での試合に出られない分、沖縄に来て実践的な練習を行い、技術的な向上を目指してきた。

古閑は昨年のこの大会で、初日に9アンダーの「63」という好スコアを出し首位スタートを切ったが、2日目に3オーバーの「75」を叩き優勝を逃してしまった。「そうですね。初日の63はびっくりするようなゴルフで、2日目が全然ダメでしたけど、優勝できなくて悔しいというよりも、ゴルフって1日でこんなに変わってしまうんだと勉強になりました」と振り返る。

賞金女王になって、周りの対応や環境も変わってきた。意識はあるが、昨年のことだし過去のことなので無かったもの、と考えて試合に臨む。昨年のリベンジを狙う古閑は「今日がこのような天候でしたから、明日からも分かないですよね。簡単には勝てないと思います。でも、開幕戦で優勝できたら凄く気持ちがいいものだと思うので頑張りたいですね」。昨年の最終戦を制した古閑が、年をまたいでの2連勝を狙う。（編集部：本橋英治）