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「毎試合で100万円」青木瀬令奈、コツコツ積み上げる極意

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前(19日)◇マスターズGC(兵庫)◇6523yd(パー72)

適切な目標設定は難しい。意気込みすぎて大きな目標を掲げると、未達成に終わることはサラリーマンにも多くある。目の前の出来ることをコツコツと積み上げる方が、結果的に好成績を招くなんてことも、しばしばだ。

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「毎試合の目標を100万円にしています」と話すのは青木瀬令奈。「少し頑張れば、手が届くと思うので」と、この目標を設定した。賞金額によって異なるが、平均すると15位前後に入るとクリアできる。「『少し頑張れば』がポイントです」と、昨季初めて賞金シードを手に入れた23歳は強調した。

昨季は出場資格が賞金ランクによって制限される「TOTOジャパンクラシック」と最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」の出場権獲得を目指した。同大会出場のために積み上げるべき賞金額を意識しながら戦ったが、どちらも僅差で届かなかった。

今年の目標は「1試合1試合で(気持ちを)切り替えられるのが良い」と説明する。たとえ、前の試合で100万円を稼げなくても、次の試合の目標も当然100万円。不甲斐ない結果を残しても、引きずることはない。「いつまでにいくら稼ごう」とは考えない。目の前の試合だけに集中する。

影響を受けたのは、愛読するスポーツ心理学の本。そこで、米大リーグで2001年から10年連続で年間200本安打を達成したイチロー選手の目標の置き方を目にしたという。「打率ではなく、安打数を目標にする」と。例え複数ヒットを重ねても、打席数が多くなれば、率は下がることもある。落ちた率を上げるためには、「きょうは何本のヒットを打って」と余計な計算が始まってしまう。だが、安打数は1本1本積み上がるだけ。打てなくても減りはしない。

もちろん、青木も初優勝を狙っていないわけではない。だが、その大目標にとらわれると痛い目にあう。7月「大東建託・いい部屋ネットレディス」で最終ラウンドを首位タイで迎えたが、出だしでダブルボギーを叩いて戦意喪失。続く2ホールでボギーが続いた。114万4千円を手にしたが、14位に後退した。「もったいなかった。(当初の目標を)徹底できてなかった」と後悔が残っている。

コツコツ積み上げた賞金は、今季3200万5715円になった。賞金ランク23位で「TOTOジャパンクラシック」の出場権を獲得した。一つの目標が叶った。最終戦の出場、そして初優勝―さらに大きな目標を手にするために、今週も目の前の100万円を獲りに行く。(兵庫県三木市/林洋平)

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2016年 NOBUTA GROUP マスターズGCレディース



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