宮里藍は横峯さくらと練習ラウンド ショットの修正着々
2015年 ピュアシルク バハマ LPGAクラシック
期間:02/05〜02/08 場所:オーシャンクラブゴルフコース(バハマ)
10年目の“再会” 藍とさくらは何を思う
米国女子ツアー10年目のシーズンを迎えた宮里藍と、今年が初めての本格参戦となる横峯さくらが、第2戦「ピュアシルク バハマ LPGAクラシック」の練習ラウンドをともにした。時おり互いに笑顔を寄せ合いながらの、和気あいあいとした中での9ホールだった。
ジュニア時代からゴルフファンに“藍ちゃん”“さくらちゃん”の愛称で親しまれ、日本ツアーで人気を二分してきた2人が、それぞれ戦いの場を日米に分けてから10年。ともに同じ米国ツアープレーヤーとして、海外で再び笑顔で肩を並べている姿は、見ていて感慨深いものがある。
<< 下に続く >>
「さくらがアメリカに? いえいえ、来ないと思っていました」とは宮里の談。結婚が米国ツアー挑戦の転機となるまでは“海外嫌い”で通っていた横峯本人も、今の状況を想像すらしていなかっただろう。「でも、彼女もこの数年で目標が変わって、結婚もしたし。どんなタイミングであっても、挑戦したいと思ったときがそのタイミングですから」。21歳で米ツアー挑戦を決めた自身の背景とは異なれど、横峯の決断を自然に受け止めていた。
さて、互いに同じ米ツアープレーヤーとなってから初めての練習ラウンドの感想はどうだったのだろう? 宮里は、笑いを交えながら次のように続けた。「何というか、ルーキーという感じがしないんですよね(笑)。ずっとアメリカでプレーしていたみたいで。自然にここにいる感じで、違和感もなく回っていました」。
一方、宮里の言葉を受けた横峯は「いえいえいえ・・・知らないことばかりですし」と恐縮気味。「知らないこともたくさんあるけど、先に彼女が道を作ってくれている。そこは聞いていきたいし、すごく助かっています」と、ルーキーらしい初々しさを言葉ににじませた。
米ツアーに舞台を替えて、2人が9年ぶりに顔を揃える今シーズン。対等の立場で同じフィールドに名前を載せながら、互いを見る目は少々異なっている。しかし、2人を包む空気感も、写真に収まる笑顔も、昔と変わらない“藍ちゃん”、“さくらちゃん”。18~20歳だった2人が日本を沸かせた当時のワクワク感が蘇ってきた。(バハマ国ナッソー/塚田達也)
塚田達也(つかだたつや) プロフィール
1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。