ドナルドに好結果をもたらしているコーチ変更
2014年 RBCヘリテージ
期間:04/17〜04/20 場所:ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)
灯台だけではない ハーバータウンとヘリテージの歴史
1969年に第1回大会が開催された「RBCヘリテージ」。当時は「ヘリテージ・ゴルフ・クラシック」と呼ばれており、大西洋の海岸沿いで初めて開催される男子主要ツアーの試合だった。
会場となるハーバータウン・ゴルフリンクスは当時新進気鋭のデザイナーだったピート・ダイがジャック・ニクラスと共に作り上げ、オープンと同時に第1回トーナメントを開催した。有名なのは18番ホール。ペブルビーチを彷彿とさせる海岸沿いを辿るホールで、18番グリーンの奧には赤と白の縞模様の灯台が鎮座する。
<< 下に続く >>
現在の米国男子ツアーでは、メジャー大会を除くと「ソニーオープンinハワイ(ワイアラエCC)」、「クラウンプラザインビテーショナル(コロニアルCC)」、「ザ・メモリアルトーナメント(ミュアフィールドビレッジGC)」と共に、同一コースで長年開催されている大会だ。
米国男子ツアーの平均(約7,300ヤード)に比べると全長は短い(7,107ヤード)が、林に囲まれた狭いフェアウェイと、平均340平米(ツアー平均は610平米)という小さなグリーン、さらに池やバンカーを巧みに配したレイアウトが特徴で、12年にはツアープレーヤーが選ぶベストコースでオーガスタナショナルGCに続いて2位にランクされるなど、常に人気を誇っている。
第1回大会の優勝者はアーノルド・パーマー。以降、ジャック・ニクラス、トム・ワトソン、ペイン・スチュワート、グレッグ・ノーマン、ヘイル・アーウィン、ファジー・ゼラー、ニック・ファルドといった豪華な面々が優勝者に名前を連ねる。飛距離だけではなく、選手の総合力が問われるコースと言えるだろう。
大会創設時から使われている“ヘリテージ(遺産)”という呼称は、ハーバータウンGLを含むヒルトンヘッド・アイランドの開発を手がけたチャールズ・フレーザーが発案したもの。フレーザーはサウスカロライナの歴史を研究するうちに、かつてこの地がイギリスの植民地だった時代に発行された最初のゴルフ場に対する認可状が、現代では使われていないことを発見し、チャールストンの書庫に保存されていたこの書類を正規の手続きを踏んで入手。ハーバータウンGLへと移管した。
優勝者に贈られるタータンチェックのジャケットや表彰式でのバグパイプ演奏は、この経緯によるもので、遠くスコットランド(イギリス)の香りを今大会に添えている。(サウスカロライナ州ハーバータウン/今岡涼太)
- 松山英樹や石川遼の活躍をiPhoneへお届け【GDOゴルフ速報アプリ】
-
注目度が高まっている米PGAツアーや、国内男女ツアーなどの試合速報をいち早くあなたのiPhoneへお届けします。
● 各ツアーの速報をiPhoneへ配信!
● 見やすいフォントサイズに変更できます!