前モデル「ゼクシオ エイト ドライバー」をマーク金井が試打検証
ヘッド軌道に着目して開発されたダンロップ「ゼクシオ ナイン」シリーズ
アジアを中心に欧米など計29カ国に展開。累計210万本の販売目指す
ダンロップスポーツ株式会社(東京都港区)は、2000年の発売以来、幅広いゴルファーから支持を得てきた人気モデル「ゼクシオ」の9代目「ゼクシオ ナイン」シリーズを12月5日から発売する。10月5日にはそのお披露目として発表会が開催され、同社契約プロの中嶋常幸、山下和宏、横峯さくら、古閑美保も参加。
現役を引退した古閑を除く3人は現在テスト中だというが、中嶋は「簡単にクラブにタメができて、ヘッドが走ってくれる感じ。ヘッドをタメる動きはシャフトの性能が大切なので、クラブ全体の完成度が高い」と感想を語る。そのほかの2人のプロもその性能の高さは実感しており、実戦投入も近いことをうかがわせた。
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「ゼクシオ ナイン」の開発にあたり、着目したのがスイングの軌道である。クラブ開発部長の森山圭治さんは、その経緯について次のように語る。
「テスターの8割近くのゴルファーが、切り返しでコックがほどけて、ダウンスイング後半になるとパワーロスしてしまう、いわゆるアーリーリリースが原因で飛距離や方向性をロスしていたことが分かりました。ですから、無意識にコックリリースを抑え、インパクトではヘッドの運動エネルギーが最大化する。そのようなヘッド軌道に導けるようなクラブを目指しました」
ヘッド軌道のゆがみを正しく矯正するためには、スイングの初期動作が重要であることが多くのスイング解析のサンプルにより突き止められた。そのデータをもとに、ドライバーはゼクシオ史上最重量(197g)となるヘッド、そして前モデル「ゼクシオ エイト」から2g軽量化され20ミリほど重心が手元側に移動されたMP900シャフトの組み合わせを採用した。重量化されたヘッドは切り返しでのコックの解放を抑え、同時にインパクトにおける運動エネルギーの向上が期待できる。さらに腕の回転スピードを速めてヘッドに遠心力をもたらすシャフト、そして強度を高めて反発性能を高めたフェースとの相乗効果により、方向性と飛距離性能を高めるというわけだ。
フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンにおいても、スイング軌道に特化した設計エッセンスを取り入れつつ、地面から直接打つことが多く、打点がバラつきやすいという事情にも配慮。フェアウェイウッドはカップフェースのソール部分の折り曲げ幅を拡大させ、ユーティリティはソール中央部の肉厚構造を最適化させた。アイアンには5ピース構造を採用するなど、クラブの特性にあわせながら低重心化をはかり、オフセンターヒットとりわけフェース下部における寛容性が増したことで、さまざまなライからやさしさが感じられるはずだ。
番手・価格は次の通り。ドライバー1本8万8000円、フェアウェイウッド(#3、#4、#5、#7、#9)1本5万5000円、ユーティリティ(U3+、U3、U4、U5、U6)1本3万8000円、アイアン8本セット(#5~9、PW、AW、SW)19万2000円。アイアンはカーボンシャフト装着時のもの。価格表記はすべて税抜き。
また、女性モデルの「ゼクシオ ナイン レディス」が12月12日に発売される。また、よりしっかした振り心地をも求めるゴルファーに向けた「Miyazaki Melas」シャフトを装着したモデルも12月5日のドライバーを皮切りに続々と発売される。
問い合わせはダンロップスポーツへ、0120-65-3045。