武藤俊憲が単独首位 石川遼は3打差5位に後退
2019年 パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ
期間:09/26〜09/29 場所:東広野ゴルフ倶楽部(兵庫)
女子高生も石川遼に挑戦 試合中にジュニアがワンオンチャレンジ
◇国内男子&アジアン◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 3日目(28日)◇東広野ゴルフ倶楽部(兵庫)◇7058yd(パー71)
決勝ラウンドが始まった3日目、大会は試合中の選手に、中高生ゴルファーが挑戦するイベント「ジュニアワンオンチャレンジ」を実施した。最終組までの後半10組に地元のジュニアがひとりずつ帯同。池越えの3番(パー3)でプロ3人に続き、観衆の前で同じ距離からティショットを放った。
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石川遼、イ・サンヒ(韓国)、ラヒル・ガンジー(インド)の最終組と“共演”したのは、兵庫・滝川第二高ゴルフ部1年の金沢美咲さん。156ydの打ち下ろしを6Iで打ち、石川よりわずかに遠いピン奥7mにつけるショットで大ギャラリーから歓声を浴びた。「結構、良かったので90点です」と納得。石川からは「いまのショットが打てるなら大丈夫。頑張ってください」と今後に向けエールを送られた。
男女5人ずつ10人のジュニアがどの組につくかは、この日のスタート前にくじ引きで決まった。「男子プロでは石川遼さんが大好き」という金沢さんは、希望通りの当選にビックリ。グリーンサイドで握手をして別れ、「緊張してあまり覚えてないんですけど、優しい感じでカッコ良かったです」と感激した。ちなみに、高校では今週の国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で渋野日向子のキャディバッグを担ぐ湯浅芹さんと同じクラスに在籍している。
男子ツアーで国内初の取り組みは主催のパナソニックが、『ゴルフを、もっと「オープン」に。』の大会コンセプトのもと、毎年開催してきたジュニアレッスンを“拡充”するかたちでことしプログラムに加えた。「次世代のゴルファーに成長してほしいという思いから、アマチュアの皆さんのいい経験になるのではないかという確信がありました」(同社関係者)。1月のアジアンツアーとの共同主管競技「SMBCシンガポールオープン」ほか、海外トーナメントでの実績からも着想を得たという。事前に大阪府内、兵庫県内のジュニアゴルファーに参加希望を募り、実施に至った。
ツアーの真剣勝負の雰囲気を肌で感じた金沢さん。「将来はプロになりたいと思っていたんですけど、ギャラリーのみなさんの前で打ったことで、プロになりたい気持ちが強くなりました」と描いた夢をいっそう、はっきりとさせた。(兵庫県三木市/桂川洋一)