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アダム・スコットが説くプロゴルファーの心構え

◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前(15日)◇古賀ゴルフ・クラブ(福岡)◇6817yd(パー71)

5回目の出場となる元世界ランク1位、アダム・スコット(オーストラリア)は開幕2日前、大会恒例の「フューチャー・ゴルファー・セミナー」に出席した。出場する学生アマチュアのほか、福岡県内の中高生ゴルファーなど計55人を相手にしたトークセッション。前週末に自宅のあるバハマから、プライベートジェットで米国アンカレッジを経由して来日し、時差ボケが残りつつも、自らの経験に基づき多岐にわたる考えを披露した。

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◆キャディに求めることは?

「キャディは試合中、アドバイスが許されるただひとりの存在だ。まずはコースをよく理解していることが重要。傾斜やスロープ、グリーンをとくによく知っていて、ショットをどこに打つべきかイメージできていると良い。ただし、ショットをするのはゴルファー自身であることを忘れてはいけない。自分の力を信じて、決断することが大切。キャディに頼りすぎてはいけない」

◆ファンとの接し方について

「僕にとっては小さい頃、グレッグ・ノーマンがロールモデルだった。彼はオーストラリア出身で世界1位になった。テレビで観ていてもあれがプロだと思ったんだ。身なりも振る舞いも素晴らしく、ああなりたいと思った。ファンを大切にすることはプロゴルファーとして最低限のこと。自分のプレーが良くない日も、すごく遠いところから応援に来てくれる人もいるということを理解しなくてはいけない」

◆スポンサー企業との関係性

「プロになるとたくさんのことが変わる。ただ、僕たちの『良いゴルフをしたい』というゴールは変わらないはずだ。あくまで自分の目標を応援してくれるスポンサーを、僕はパートナーにしている。互いがサポートをしあえる良い関係であることが大切。僕はタイトリスト、ユニクロ、ロレックスの3社にスポンサードしてもらっているけれど、それ以上多くスポンサー契約を結ぶと、力を発揮できない(互いの関係を崩してしまう)と思っている。僕たちの目標は良いゴルフをすることであって、たくさんスポンサーを持つことではないよね」

◆メディアとの付き合い方

「時間をかけて学んでいくことだが、僕はできるだけ正直に自分の考えを話そうと思っている。そうあることで、メディアもこちらをリスペクトしてくれる。ただし、例えば悪いプレーをしたあとに、正直に長く話しすぎると、余計なことを口走ってしまうこともある。だから気分が良くない日は、短く話すように心がけている。批判を呼ぶのは簡単だからね」

◆世界のトップ選手に共通することは

「すごく難しい質問だが、現在のトッププレーヤーはまずよく飛距離が出る。ただ、世界のトップ選手はそれだけではない。彼らはとてつもない自信を秘めている。表面に出すような様子はなくても、内心で100%、自分の能力を信じているんだ」

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