カシオワールドオープン 最終日スコア
2019年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント
期間:11/28〜12/01 場所:Kochi黒潮カントリークラブ(高知)
11人が初シード 中西直人はパフォーマンスでも魅せる!
◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(1日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7335yd(パー72)
2019年のツアーは次週の最終戦「日本シリーズJTカップ」を前に、賞金ランキングによる来季のシード選手65人が決定した。初めてシードを獲得したのは11人。31歳の中西直人は「カシオワールドオープン」を18位タイで終え、72位だったランクを64位に上げて逆転。2010年のプロ転向から10年目でようやくツアープレーヤーの勲章を手に入れた。
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「おはようございます!」。元気な声がきょうもティイングエリアで響く。緊張感に包まれた来季を占う一戦でも、中西は胸を張って堂々とスタートした。1打が来季の職場確保につながる世界。4バーディ、1ボギーの「69」で回り、ボーダーラインの上に食い込んだ。最終18番(パー5)は5mのバーディパットを外して悔やんだ。「最後の最後でショートした。シードに入っても、そこまでの人間だと思います」と、きっぱり言った約1時間後に吉報が舞い込んだ。
下部AbemaTVツアーとレギュラーツアーを行ったり来たりのキャリアを重ねてきた。ことし4月の「東建ホームメイトカップ」で片山晋呉と同組になったのがターニングポイントのひとつ。「片山さんと回って、僕は技術的にめちゃめちゃ下手だと分かったんです。だから、スイッチを切り替えて…」。ラウンド中のリアクションを大きくしたり、ヨガのポーズを披露したりと、パフォーマンスでもギャラリーを盛り上げることに決めた。
大阪の岸和田市出身。持ち前の明るさとひょうきんさは、いつしかオリジナルの応援ウェアを着るファンもコースに呼びこんだ。観られる喜びも力に変え、「確実に言えるのはベストシーズンだったということ。実りがあった」という。2020年はさらなる飛躍の年にする。(高知県芸西村/桂川洋一)
<シード初獲得選手>
J.ジェーンワタナノンド、S.ビンセント、G.チャルングン、J.クルーガー、D.ペリー、R.ジョン、佐藤大平、P.ピーターソン、T.ペク、キム・ソンヒョン、中西直人