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時松隆光が振り返る今年一番悔しかった大会

ツアー最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を含め、最終日を首位から出て優勝を逃したのは今季3度。時松隆光は、ツアー初優勝した2016年からシーズン1勝を果たしてきたが、連続優勝も3年で止まった。

22日に今年の自身最後のイベント出演という「丸山茂樹ジュニアファンデーション」に初めて参加した。丸山が手首の手術後から取り組んできた「ベースボールグリップ」は、時松の代名詞でもある。昨年は日程が合わずに参加できなかったイベントでは、デモストレーションや対決などでジュニアと触れ合い、「『思い切り(の良さ)』という、自分が忘れていたものを見つけました」としみじみ語る。

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「思い切り」という点が課題となったのが、今年一番悔しかったという9月「ANAオープン」だった。初日から首位を守って完全優勝を目前にした最終18番で2mのバーディパットを外し、史上初の5人によるプレーオフに突入。1ホール目で敗れて、震災で中止となる前年の2017年に続き、2大会連続プレーオフ敗退を喫した。

今年の反省を踏まえ、「全体的に底上げしたいし、優勝争いして気持ちの部分で負けているので、練習でどうにもこうにもならないかもしれないですけど、来年は今年勝てなかった分を思い出しながら、うまく自分の心をコントロールしていきたい」という。

具体的な目標をメジャー大会優勝に定めた。宮里優作が2018、19年と欧州ツアーに参戦した例を引き合いに出し、「5年シードを獲って、世界を味わいたい」。テレビのスポーツバラエティ番組に出演して「ゲンちゃん」の愛称で知名度が上昇した時松が、淡々と来季を見据えた。(編集部・清野邦彦)

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