5年先も10年先も…谷原秀人は理想のスイングを求め続ける
2020年 SMBCシンガポールオープン
期間:01/16〜01/19 場所:セントーサGC(シンガポール)
41歳の探求心 ウェアラブル端末を谷原秀人がお試し
◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 事前情報(15日)◇セントーサGC(シンガポール)◇7398yd(パー71)
シンガポールで2020年の初戦を戦う谷原秀人の右手首に、なにやら黒いリストバンド。新年のあいさつにくる後輩プロたちも「何ですか?それ」と興味津々の顔。米ツアーの一部選手の間で流行中の「WHOOP(フープ)」は、アスリートのコンディション管理を目的としたウェアラブル端末だ。
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昨年、ロリー・マキロイ(北アイルランド)やジャスティン・トーマス、リッキー・ファウラーらトッププレーヤーが試合中に装着したことで話題を呼んだ。心拍数や睡眠時間などを計測し、日々の健康管理に役立てる。
一般的なスマートウォッチのようなディスプレイがなく、手で持つと驚くほど軽く、運動中も邪魔になることはなさそう。データは接続したスマートフォンに蓄積されていく。
谷原はインターネットショッピングでポチッとした。「まだ買って一週間。どんなもんか、試しに。3日で届いた。バンドとセットで180ドル(約2万円)くらいだった」。体調を数値化することで、パフォーマンス向上を効率化するのが狙い。
「『もう少し眠った方が良い』とか、『飲みすぎだ』とかも分かるようになる。トレーニングもやりすぎると、数値が下がってしまう。オーバーワークがなくなるのが良い。自分の場合は練習をやりすぎてしまうことがあるから…」。
昨年11月に41歳になった。鍛錬も体力と相談しながら。端末の説明はすべて英語のため、翻訳サイトとにらめっこして役立てている。欧州ツアーから撤退し、日本で再起を図るシーズン。“世界基準”にも変わらず敏感だ。(シンガポール/桂川洋一)