今平周吾が8月「全米プロ」回避 隔離による調整影響を懸念
2020年 ゴルフパートナー エキシビショントーナメント(非公式)
期間:07/09〜07/10 場所:取手国際GC(茨城)
「試合勘が失われていた」石川遼はグローブ忘れで苦笑も7バーディ
◇国内男子◇ゴルフパートナーエキシビショントーナメント 初日(9日)◇取手国際GC(茨城県)◇6766yd(パー70)
無観客のコースに響いたスタートコールに対し、石川遼はいつものように右手を挙げて応え、1番ティイングエリアでアドレスに入ろうとした。しかし、3Wをつかんだ左手は素手のまま。慌ててキャディバッグから取り出して仕切り直し、「直前に着替えてきて、グローブがどこかにいってしまった。試合勘が失われていましたね」と苦笑しつつ振り返った。
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賞金ランキング加算対象外の非公式大会だが、3月にスポット参戦した米ツアー「ザ・ホンダクラシック」以来の実戦。「スコアで競って賞金がある。自分にとって十分すぎる緊張感があった」。スイッチが入ってからは一気に集中力が研ぎ澄まされた。4つあるパー3で3バーディを奪うなど7バーディ、1ボギーの「64」。首位と2打差の6アンダー5位タイで滑り出した。
「ここ数カ月の間に自分がやってきていること、きょうのコースに対しての攻め方、非公式ではありますけど、試合で試すことができた」。自ら担いで回ったキャディバッグにはPWの代わりに47度を入れるなど、ウェッジが2本から4本に増えている。これまで2本で打ち分けてきた120yd以内をはじめ、140yd以内でいかにバーディチャンスを演出するかに主眼を置いた。
短い距離の精度向上、ショートゲームの充実を図る先にあるのは、返り咲きを目指す米ツアー。日本での次戦は最短で9月3日開幕の「フジサンケイクラシック」(山梨・富士桜CC)だが、8月には5年ぶりのメジャーとなる「全米プロ選手権」(カリフォルニア州TPCハーディングパーク)が控える。
「(今後は)海外の試合が先になると思う。全米プロは知っているコースで出たいと思っている。11年ぶりに行くわけですけど、攻め方も変わるでしょうし、今の自分のゴルフスタイルで、どこまでできるのかというのを純粋に知りたい」。2009年の「プレジデンツカップ」を戦ったコースに挑むための準備は、自粛期間中からすでに始まっている。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)