「フジサンケイクラシック」テレビ放送予定
2020年 フジサンケイクラシック
期間:09/03〜09/06 場所:富士桜CC(山梨)
誕生日は英国でなく兵庫で 木下稜介は8カ月中断にもめげず好調維持
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 2日目(4日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)
数カ月前までは、誕生日に初めての大舞台に立つつもりでいた。木下稜介は1月の今季開幕戦「SMBCシンガポールオープン」で6位に入り、「全英オープン」の出場権を獲得。7月16日の大会初日は29歳のバースデーと少なからぬ縁を感じていたが、コロナ禍で1年延期になった。ガッカリな気分を味わいながら、シーズン再開戦でも2日目を終えて通算4アンダーと、底上げされた実力を見せている。
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予選は「68」、「70」といずれもアンダーパーをマーク。前半16番で2mのラインを読み切ってバーディを先行させた第2ラウンドも安定したプレーを見せた。「いまは自信がある」と言い切れる。「ことしは調子が良かっただけに国内で優勝を目指してやりたかった。でも、仕方のないこと。トレーニングを中心にやって飛距離も伸びて、ショットも安定してきました」。シーズン中断を嘆くことなく、地道にトレーニングを積んできた。
自粛中にジムが閉鎖されても、近所の公園で息を切らした。下半身強化で体重は年始からまた2kg増え79kgに到達。「慣れてきたつもりなんですけど、1カ月前にまた吐きました」という厳しいサーキットトレーニングを続けている。ちなみに、誕生日は兵庫県内のゴルフ場で練習。お預けになったイングランド・ロイヤルセントジョージズGCでのプレーも、視界から外れていない。
富士桜CCでは2018年に2位タイから出た最終日に「71」と伸ばせず4位タイに終わった。「あの日もパッティングに苦しんだ。きょうで修正して決勝ラウンドに臨みたい。スピードが速いのでタッチを合わられるように」。待望の初勝利のチャンスはきっとある。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)