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1日6本のリモート会議も 事務局長・池田勇太は12年連続Vへラストチャンス

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日(3日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

池田勇太が2イーグル4バーディ、2ボギーの「64」で6アンダーとして今季初の単独首位発進を決めた。12月の寒さで「20ydくらいは飛距離が落ちていた」と言いつつ、冷静にアジャスト。2ホールしかないパー5で4つスコアを伸ばした。前半6番では残り210ydから4I、後半17番は残り201ydから5Iで2オンに成功。いずれもイーグルチャンスを逃さなかった。

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「大満足ですね。最終戦にふさわしい、いいゴルフができた」とうなずいたが、12年連続出場と常連になっている舞台へ進めないかもしれない危機感も今年はあった。最終的に32位まで出場権が回ってきた賞金ランキングで22位に入っての参戦。本人の中では「(直前のダンロップ)フェニックスの最終日の18番までこの試合に出られるかどうか。最後のバーディパットを入れられたおかげで出られたと思っている」というほどギリギリだった。

コロナ禍に見舞われ、試合が次々と中止になっていく状況で8月に選手会事務局長に就任した。「多いときで1日6本くらい」という関係者とのリモート会議に出席し、シーズン再開に向けた事務折衝に腐心。ときに練習時間を犠牲にしながら、戦いの場を確保するために奔走してきた。

かつては選手会長も経験。「好きでやってるから」といつものぶっきらぼうな口調の裏には、弟分への思いが透けて見える。「源蔵はとにかく初めて理事に選ばれながら、ゴルフ界の顔になってくれたわけだから。それは、オレと(石川)遼で支えないといけない」。かわいがっている後輩・時松隆光が選手会長となったシーズンに発生した未曽有の危機に立ち上がった。

「(記録に)すごく思うものはあるし、こういう試合が少ない中でも、なんとか自分が優勝する姿を見せたい」。歴代単独2位の12年連続優勝を成し遂げられれば、コース外で奮闘した苦労も、きっと報われる。(東京都稲城市/亀山泰宏)

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