世代トップは金谷拓実 清水大成と桂川有人もルーキーイヤー2021年へ
コロナ禍で見つけた新たな道 矢野東の野望は“実業家”でツアー復活V
◇国内男子◇ファイナルクォリファイングトーナメント 最終日(11日)◇ザ・ロイヤルゴルフクラブ(茨城県)◇7568yd(パー72)
「うれしい悲鳴ですね」。ファイナルクォリファイングトーナメント(QT)でトップ通過を果たした矢野東。43歳になっても変わらない男前の笑みを浮かべながら、忙しくなる2021年を前に少しだけ思案顔だった。
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新たにゴルフレッスンスタジオの監修を引き受け、自らも最先端理論を学びつつ、月に一度は子どもたちをゴルフ場に集めて教えている。このQTでも、「もうちょっとここを直してあげたいな」「ここを変えたらもっと良くなるのに」と若手のプレーを客観的に見ている自分に気付いたという。
「やりたいことがいろいろある。面白いんですよ」と話す。知見を深め、人脈を広げ、来年はYouTubeチャンネル開設をはじめとして、さらにゴルフを通じた仕事の幅を広げていくプランを立てていた。
試合に出場することでスケジュールは調整を迫られるが、「いままでみたいに一選手として、ゴルフ(の結果)だけを追い求めていくようなスタンスでは、絶対にない。それは間違いない」と言い切る。
ツアーで再び輝く思いも捨てていない。「もちろん、復活優勝したい。ただ、そのときには“実業家”になっていたいな」と笑った。ゴルフを軸としたビジネスで実績を積み重ね、さらに2008年「ブリヂストンオープン」以来のタイトルを目指す。簡単ではない道のりだからこそ、やりがいがある。
「男子プロの特性、強みをどうすれば形にできるのか、一生懸命考えている。自分を含めて、男子プロの価値を上げていきたい。僕自身が形になって、成績に対する対価以外のものを生み出せるように」。目を輝かせ、夢を広げた。(茨城県鉾田市/亀山泰宏)
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