アマ杉浦悠太と木下稜介が首位発進 石川遼2打差
2021年 アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ
期間:05/13〜05/16 場所:相模原GC東コース(神奈川)
悲願初Vへ木下稜介のショートゲームが“激変”
◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 初日(13日)◇相模原ゴルフクラブ 東コース(神奈川県)◇7298yd(パー72)
木下稜介がボギーなしの4バーディ「68」で2021年初戦となった「東建ホームメイトカップ」に続く首位発進を決めた。「試合が始まってから“勝ちたい勝ちたい”だと気持ちが焦ってしまう。そこをあまり考えず、目の前の一打に集中してできれば、いい結果が出ると思う」。悲願のタイトルへ、29歳の冷静な言葉は手応えの裏返しでもある。
<< 下に続く >>
前週「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」では予選落ちを喫したが、その分週末は奥嶋誠昭コーチのもとへ足を運んだ。フェアウェイキープ率(78.57%)、パーオン率(77.78%)ともにこの日1位の数字をたたき出したスイング修正以上に時間を割いてチェックしてもらったのがパッティング。「17番だけカップをオーバーしてしまったけど、それ以外はほとんどストレスなく、いいパッティングができた」とうなずいた。
大会前には、帯同キャディの清家充広さんがかつてバッグを担いでいた丸山大輔と練習ラウンドをセッティングしてもらった。米ツアー参戦経験もあるベテランのアプローチ講義は、まさに目からウロコ。手首を柔らかく使うことでヘッドを緩ませることなく走らせるコツを教わった。ラウンド前の練習も小技の時間を増やす助言を実践。「いままでは『これで合っているのかな…』とか悩みながら。練習が楽しくなったし、出球が一定になってきた」
推薦出場の丸山は今大会が21年の初戦で今季通算でも2試合目のレギュラーツアー。「自分の中でネックだった、アプローチとパターが解消されてきた感じです」。限られた時間を惜しみなく使ってくれた先輩の恩に結果で報いる。(神奈川県相模原市/亀山泰宏)