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予選落ちかトップ10「だけ」 大岩龍一は“令和のランス”か

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2日目(24日)◇城陽CC (京都)◇6967yd(パー72)

打席に立てば、三振かホームラン――そう騒がれたのは昭和も終わりに差しかかった1987年、プロ野球セ・リーグの本塁打王に輝いた広島東洋カープの助っ人ランスだ。時は流れて2021年。男子プロゴルフの大岩龍一は試合に出れば予選落ちかトップ10「だけ」という珍現象を起こしている。

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2019年にツアーデビューした23歳は同年の下部AbemaTVツアーで賞金を稼ぎ、レギュラーツアー前半戦の出場権を獲得した(※上位19選手に付与)。後半戦にはリランキング1位の資格で出ている。

この日は5アンダー4位から出て5バーディ、ボギーなしの「67」で回り、通算10アンダー2位で決勝ラウンドに進出した。

2021年に入り、レギュラーツアーには前週までに10試合に出場。予選落ちが4試合、3位が2度、4位2度、7位と8位が1度ずつという成績を残している。本人は「まぐれが続いていますね」と笑いつつ、ゴルフの調子自体は変わっていないと強調する。

「グリーンとの相性かなって。ほとんど初めてのコースばかりで、経験の浅さなのか、技術不足なのか…なので、気にしてはいないです」

芝目が読みにくいコースもあれば、特有の癖があるコースもある。今週は「グリーンのスピード、芝質は好み。でも、いまいち芝目があるのかミドルパットが入っていないので改善の余地はあるかな」という。

「一打でも少なく、一つでも上の順位を目指してやっている」と目の前のことに集中しようとするが、湧き出る欲に惑わされることもある。試合がなかった夏季には「リランキングまでにどれくらい稼げばいいかとか、ZOZOやJTカップに出るには…といろんな計算をしたのが悪かった」とマイナスな感情が先行した。

「先のことを考えるのは、そのコースとか試合の展開を良く知っている人がすること。僕みたいな(参戦したばかりの)人が考えるのは良くないし、考えちゃいけない。もちろん、あした4、5アンダーで回れたら最終日は優勝を考えてプレーすることになると思うけど、あくまでスコアは4アンダーを目標に」。振り切った先にあるものを求め、猪突猛進で臨む。(京都府城陽市/石井操)

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