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金谷拓実は猛チャージ単独3位 賞金ランク2位で「全英」切符

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(5日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

最終18番、金谷拓実はピン右から1mのバーディパットを決めると力強く拳を握った。「マスターズだったりを意識しながら」放った一打だった。初日「71」と出遅れたが、2日目に「67」、3日目を「67」で回り、最終日は4日間でベストの「66」をマーク。通算9アンダーの単独3位でフィニッシュした。

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3日目を終えてトップとの差は6打。優勝は厳しい位置だったが、現在世界ランキング54位で、2022年4月の「マスターズ」の出場資格が得られるランク50位以内がかかった一戦に「とにかく自分のベストを尽くしてどんどんバーディを獲ろう」とアクセルを踏み込んだ。

前半、ピンそばにつけた5番、続くパー5の6番と連続バーディを奪った。12番でボギーをたたいたが、14番で3m、16番では6m弱をにねじ込んで力強いガッツポーズをつくった。名物の最終18番(パー3)は5UTでピンに寄せてスコアを伸ばした。

日頃から口にする「最後まで諦めない」根性が実を結び、「優勝は届かなかったんですけど、残り3日はいいプレーができた。初日もいいプレーができるようにまた次の試合に向けて調整したい」と「課題」を明確にした。

プロ転向前から海外志向が強く、欧州ツアーで腕を磨いていきたいというビジョンがあった。コロナ禍など思わぬ出来事に見舞われたものの、5月「全米プロゴルフ選手権」を皮切りに7月「全英オープン」などに出場した。

約2カ月間の海外遠征5試合で「自分の力を出せずに終わってしまった」と壁にぶつかったが、来年以降も海外の試合には積極的に参戦する。「来年こそは(欧州または米国の)ツアーカードを獲って軸足を海外にしたい」と青写真に変わりはない。

今大会で賞金1000万円を加算して賞金ランキング2位に浮上、7月「全英オープン」(スコットランド/セントアンドリュース・オールドコース)の出場権を獲得した。「マスターズ」出場も射程圏に入れ、ツアールーキーのシーズンを締めくくった。(東京都稲城市/石井操)

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