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トップ10での決勝進出は今季初 石川遼、順位は「考える段階でない」

◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップ 2日目(13日)◇大洗GC(茨城)◇7163yd(パー70)

ウェアが雨水を多く含んだ後半15番(パー5)、3つ目のバーディに大きな安ど感が漂った。1Wショットを右ラフに曲げた石川遼は、2打目をレイアップ。フェアウェイから残り140ydをウェッジでピン右1mにつけた。「流れを良い方向で引き留めるというか、悪い流れを食い止めた」一打が、難しい上がり3ホールの安定にもつながった。

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開始3ホールで2バーディを奪ってからは、チャンスを逃すシーンと、ピンチの場面が連続した。前半4番(パー3)で2mを外して3連続バーディを逃すなど、「ライン読みがなかなか合わなかった」

その反面、後半インではティショットの乱れをショートゲームでカバーした。第1打を左の林に曲げた9番で2打目を刻んでからパーセーブ。12番では花道から、あと一転がりでチップインというようなアプローチでボギーを回避。続く13番は4mのパーパットを沈めて難を逃れた。

3バーディ、ボギーなしの「67」は、“もったいない”、“耐えた”とも言いきれない。「(中盤以降の)ノーボギーはうまくいきすぎ。一方ではもうあと1つ、2つくらいは決められるチャンスはあった。そういう意味では(内容は)数字通りくらい」と冷静に振り返った。

フェアウェイキープ率は42.85%(6/14)と低調。「ドローがなかなか、かからなかった。フェードを打ちに行ったときにはかかりすぎた。傾向的には似ていた」と、最後までボールが捕まり切らなかったという。その状況を把握しつつ、左サイドに罠がある終盤17番、18番では「(球が右から左に)戻ってこなくても良いホール。ドローがかからなくても仕方がない」と“無理に捕まえにいかず”、ティショットが右に流れてもスコアメークを優先した。

通算3アンダー7位は第2ラウンドを終えて今季最高位。トップ10以内で決勝ラウンドを迎えるのは初めてだが、「4日間72ホール、全員がホールアウトして初めて順位が確定する。あと2日間ある。最終日の後半になって、1打でどのくらい(順位が)変わってくるか興味がある。まだ考える段階ではない。あしたも自分のやりたいことをやって、その中でどうなっていくか」。週末も一打と向き合う姿勢は変えない。(茨城県大洗町/桂川洋一)

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