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優勝会見は「Zoom」で? 稲森佑貴はベストスコアで2連勝へ

◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップ 2日目(13日)◇大洗GC(茨城)◇7163yd(パー70)

難攻不落の大洗GCの午後を回っているとは思えないグループだった。スコアボードの数字はどれもアンダーパーの“赤字”。桂川有人は通算4アンダー(6位)、星野陸也は6アンダー(2位)。そして、稲森佑貴はこの日のベストスコア「64」で星野に並んでみせた。

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同伴の2人は前日を終えた段階で3アンダー。「中日クラウンズ」からの2連勝がかかる稲森はイーブンパーからのスタートで「頑張って付いていこうと。“蚊帳の外”にはならないように、必死に食らいつこう」と序盤にエンジンをかけた。

出だし1番、第2打の残りは170yd。未明からの雨の影響を頭に入れ、「“実験”を兼ねて」と6Iでピンハイの距離まで突っ込んだ。1.5mにピタリとつけ、バーディ発進すると同時に「きのうは速かったグリーンが止まる」と即座に把握。ピンをデッドに攻め続け、160ydの2打目をピンそば3mにつけた最終18番で7つ目のバーディを奪った。

ティショットの安定感は健在で、この日、ボールがセミラフに達したのは「4回くらい」。深いラフには一度も突っ込んでいない。「たまたまっすよ。いつラフに行ってもおかしくない感じ」と笑うが、「でも、右と左で、行ってはいけないの(サイド)が決まっている」と狙いどころの組み立ても光る。

優勝者には7月の「全英オープン」出場権が付与される。「今年は(会場が)セントアンドリュースなので、そこも目標」と言い切った。5月26日開幕の「ミズノオープン」の上位4人、また同大会時点での賞金ランキング上位2人に入ればスコットランド行きが決まるが、「今週決められたらいい」と鼻息は荒い。

次週は「全米プロ」に初出場。今週日曜日、夕方に日本を発つ渡米チケットを持っている。優勝すれば、セレモニーや取材でコースを離れるのが遅くなるのは必至。搭乗が危うい。「まだ早いですけど…。(優勝インタビューはオンラインミーティングツール)Zoomでお願いします! マジで、お願いします」。海の向こうへの気持ちを抑えきれないでいる。(茨城県大洗町/桂川洋一)

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