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4年ぶりVへ 時松隆光の実家からの大切な通勤時間

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 3日目(11日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72)

福岡・那珂川市の実家からはコースまで自動車で50分以上かかるという。「本当は通わないで良い距離なんですけどね。飯塚市(のホテル)に泊まったって」と笑うが、その長いドライブも今は大切な時間だ。時松隆光は車内で音楽もかけず「打ち方のイメージをして。課題を決めて、いろいろ、アドレスを考えたり…」と不振脱却に必死でいる。

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4位で進み、最終組の1つ前で回ったムービングデーも慎重だった。1番(パー5)からの3連続バーディ発進を決めても油断しない。スタートを2時間遅らせた雨を吸収したグリーンのピッチマークは依然として浅く、「風が早くから出てきた。無理せずに、という状況」も相まって、タスクをこなすのに集中した。首位に3打差となる通算16アンダーを呼び込んだ、5バーディ、ボギーなしの「67」には安ど感も漂う。

2018年「関西オープン」での3勝目を最後に、優勝から離れて4年が経過した。リズムを崩す、突如として乱れるショットに悩み、試行錯誤を続けている。今週は「“爆弾”みたいのはまだ出ていない」ことがポジティブな要素。「一発すごいのが出ると、どうしても次のホールでよぎる。それがないのがまだ幸いかなと思います」

前日に「予定は聞いていない」と、会場に駆け付けるか否か分からなかった父は、ムービングデーにしっかりロープサイドで応援してくれていた。しかもこの朝、息子よりも早く家を出て。

「気合が入ってまして…(笑)。久しぶりでした。去年の芥屋(福岡でのSansan KBCオーガスタ)では予選落ちしてしまったので、土日に見せることができなかった」

首位の池村寛世とは3打差ある。「地元ですし、頑張りたい気持ちは強い。それが良い方向にコントロールできれば」と気持ちのバランスを取るのにも懸命。勝ち抜くためのスイングの注意点は?「帰りの車で考えます」

(福岡県桂川町/桂川洋一)

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