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遼、ミラクル池ポチャバーディで単独首位浮上!!

「日本オープンゴルフ選手権競技」3日目を2オーバーの38位タイで迎えた石川遼は、スタートの1番パー5、さらに4番でバーディを奪い、早々にイーブンパーまでスコアを伸ばした。そして、6番532ヤードのパー5のティグラウンドに立った。

スコアを伸ばしたいパー5でのティショットは、もちろんドライバー。打った瞬間身体を左に傾けた石川のボールは、理想のラインよりも右方向に飛び出した。「あ、右だ!」ティグラウンドの後方で石川のショットを見ていた多くのギャラリーの中から声があがった。

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コース右サイドには、200ヤードから310ヤード地点まで池が待ち構えている。石川のティショットは無情にもその池に捕まってしまった。フォアキャディが入った場所を確認し、その地点から2クラブレングス以内にドロップを行なう石川。「あそこが一番池側にせり出したところで、もう少し前後にずれていたらフェアウェイにドロップもできたんですよね」と状況を説明する。

石川のドロップする場所は前下がりの深いラフの上。「ドロップしてライがよければ3打目でグリーンを狙うつもりでした」。石川の願いは叶いドロップしたボールは、芝が横向きに何重にもなったフカフカ状態の上に止まった。そして、石川がピンまで258ヤードの3打目に選択したクラブは5番ウッド。

通常、石川のキャディバッグには2番アイアンが入っていることが多いのだが、今週は2番アイアンを抜いて5番ウッドを入れた。「10番は必ず使いますし、パー5で5番ウッドが必要だと判断したので初日から2番アイアンを抜いて5番ウッドを入れています」。その選択がこの場面で成果を生み出す。

前方の林を理想の弾道で抜けたボールはグリーンに向かって一直線に飛んだ。「林の上を越えられればグリーンの奥でも手前でもいいと思って打ちました」と言う石川の予想をはるかに上回るミラクルショットでピン手前3mに止まった。グリーン周りにいたギャラリーの中には、池ポチャのことを知らず、3m上りのバーディパットが決まった瞬間「ナイスイーグル!」という声援も上がった。

パー5で池に入れてバーディを取った経験は?「記憶にないですね。記憶力もあまりないので(笑)」と会見では終始リラックス状態。この笑顔が最終日も見られるだろうか。石川なら最終日も何かミラクルなことを起こすかもしれない。

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2009年 日本オープンゴルフ選手権競技



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