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79位から巻き返し 稲森佑貴は「悔しい」ツアーベスト“62”

◇国内男子◇シンハン ドンヘ オープン 2日目(9日)◇KOMAカントリークラブ(奈良県)◇7065yd(パー71)

1アンダー79位からでた稲森佑貴がノーボギーの8バーディ「62」のツアーベストをマークし、通算9アンダーまでスコアを伸ばした。

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朝からエンジン全開だった。降雨の影響でスタートが90分遅れた影響は感じさせず、スタートの1番から3連続バーディの滑り出し。5番(パー3)では10ydのバンカーショットをチップインさせてバーディを奪うと、6番は130ydの2打目をPWで1.5mにつけて連続バーディを奪った。

パー35の前半を「30」で折り返すと、後半も勢いは止まらず。10番で1mのバーディパットを沈めると、11番でもタップインバーディ。15、16番でも連続バーディを奪ってスコアを伸ばしていった。「前半組の様子を見ていたら伸ばし合いだったので、相当グリーンが止まるんだろうな、と。結構突っ込んだほうがいいなと思ったので、僕的には組み立てがしやすかった」と、雨で軟らかくなったグリーンを見事に攻略した。

「調子自体はそんなに悪くなかった。出だしに長いバーディパットが2連続で入ったので『何かあるな』と思ったら、イメージがパズルのようにはまっていった」と“無自覚”でのツアーベストに手応えをにじませたが、「数字でいったらベストスコアにはなるけど、本音を言えばあと1つバーディをとれば10アンダーだったので、どちらかというとそっちのほうが悔しい」と悔いの残るラウンドでもあった。

今季3勝目に向け、暫定首位でホールアウトしたティラワット・ケーオシリバンディット(タイ)とは4打差。「“蚊帳の外”からここまで戻すことができた。優勝争いができるとは思ってなかったけど、せっかくのチャンスなので生かしていきたい」と気持ちを高めた。(奈良市/内山孝志朗)

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