バンテリン東海クラシック<初日スコア>
2022年 バンテリン東海クラシック
期間:09/29〜10/02 場所:三好CC西コース(愛知)
蝉川泰果に続け @岡田晃平は病床の大おじにプレーでエール
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 初日(29日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)
今週も“@マーク”がリーダーボードの上位に陣取る。今年の「日本アマチュア選手権」を制した岡田晃平(東北福祉大3年)が、後半4番までに奪った4つのバーディを生かして1ボギーの「68」でまとめ、3アンダー7位で滑り出した。
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前週優勝した蝉川泰果の1学年下の後輩は、締めくくりをボギーにしても動じなかった。最終9番、カットボールで狙った2打目をグリーンの右にこぼすミス。ノーボギーのチャンスを逃して「ボギーが1つ出るのは仕方がない」と淡々と言った。
ピンチをしのぐグリーン周りからのアプローチは「自分は基本、“寄らないタイプ”なので」とまで言う。苦手意識があるわけでもなく、「2mくらいのパーパットはよく残る。『そんなもんだ』と思ってます。1クラブ、1クラブ半に寄ればイイなというくらい」とシビアなパーパットは覚悟の上。「外れてもイイと思ってしっかり打つ。日本アマのときも、そうしのいでいた」。チッピング前に余計なプレッシャーを自分にかけずにホールを進めていく。
同じ釜の飯を食う先輩が史上6人目のアマチュア優勝者になり、快挙はぐっと身近になった。ゴルファーとしての成功は、周りの人への恩返しでもある。9歳でゴルフを始めた頃から応援してくれている大おじは5年以上にわたって、がんと闘っている。昨日も病院で放射線治療をしたばかり。「僕の結果が一番の薬だと言っていた」と思いを馳せる。
「きょうはリーダーボードの上にいさせてもらった。本人(大おじ)も携帯で見てくれていると思う。いつもお世話になっているので少しでも元気づけられたらいいなと思ってきょうは回っていました」。一打に真剣に向き合う気持ちにプロもアマもない。(愛知県みよし市/桂川洋一)