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ドラコンはまさかの“記録なし” 反省の河本力は「テンション上げず」逆転劇へ

◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 3日目(1日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)

「皆さんが見たことがない数字を見せたい」。アドレスに入る前、そう豪語した河本力は思わぬ形でギャラリーの期待を裏切った。ラウンド後に行われた大会恒例のドライビングコンテスト。参加した飛ばし屋8人の中で、優勝の最有力候補だったルーキーの1Wショットは2球とも左のロープの外に消え、計測不能で「記録なし」に…。規格外の飛距離を披露できず恐縮した。

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「すごく悔しい。あした稼げるように頑張ります!」。そうだ。賞金50万円はゲットできなかったが、大切な“本業”が待っている。6アンダー5位から出たこの日は序盤3番でボギーを先行させながら、その後6バーディで「66」とスコアを伸ばした。

締めの18番はラフからロフト48度での第2打がフライヤーして180ydも飛び、グリーン奥の観覧席の屋根を直撃。最後に訪れた「本当にびっくり」なハプニングもものともせず、1.5mのパーパットをねじ込んで通算11アンダー2位に浮上した。

単独首位の桂川有人のリードはもっと大きくてもおかしくなかった。終盤まで2位と6打差以上がついていた。その時間帯も、河本は「ぜんぜん、あきらめてはいなかった」と言う。

「桂(川)さんがすごくうまくて、今調子が良くて、良いゴルフができるのはみんなが分かっていることじゃないですか。でも、さすがにあと18ホールあればしびれちゃうというか、ずっと良いプレーができるはずではないと思うんです」と首位に立つ心境を考え、1つでも伸ばそうと必死だった。

無念のドライビングコンテストから得たものもある。「自分のクラブがこんなにやわらかいと感じたのは初めて。テンションが上がって振っちゃいました。やっぱり振っちゃダメだと理解できたので良かった。あしたはしっかり“幅”に打つ。テンションを上げないことを大事にします」。最終ラウンド前日の“赤っ恥”も、逆転劇への予行演習だと思えばなんてことはない。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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