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「少し、行けばよかったなと」 比嘉一貴の賞金王戴冠への決意

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 最終日(20日)◇フェニックスCC(宮崎)◇7042yd(パー71)

シーズン4勝目を飾った今大会の直前、比嘉一貴には思うところがあった。前週初めまで米ジョージア州で行われた、米下部コーンフェリーツアーの最終予選会。チャン・キム大西魁斗が限定的な出場権を獲得し、桂川有人も序盤戦の参戦機会をうかがえる位置で終えた。

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比嘉は6月の「BMW 日本ツアー選手権森ビル杯」で国内メジャーを制して賞金ランキングトップに立ち、同予選会に参加する権利を有し続けた。受験するか否か。シーズン半ばは逡巡する日々。秋に今季は国内に専念することを決めたが、海外挑戦の一歩を踏み出した選手たちの様子は気になっていた。

「日本で賞金王を獲りに行く選択肢をとって、今は良かったなと思う。けれど、QTを受けて、出場権を取れた選手のことはすごくいいなあと思います。久常涼も欧州ツアーで結構出られると思う(スペインでの最終予選会を突破)。そういう面では少し、行けばよかったかな…という思いもある」

27歳のプロゴルファーとしてのキャリアは2018年、アジアの下部ツアーで本格的に始まった。バングラデシュでの「BTIオープン」での初優勝から階段を上ってきた。海の向こうへの思いは依然強い。「自分で決めたからには賞金王を狙って、残り2戦で頑張りたい」。マネーキングの座は自らに課した至上命題でもある。(宮崎市/桂川洋一)

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