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【GDO EYE】満身創痍の今野を支えたもの

「三井住友VISA太平洋マスターズ」で4年ぶりの優勝を遂げた今野康晴。ウィニングパットを沈めた瞬間、今野の表情に変化はほとんどなかった。派手なガッツポーズも飛び出さない。久々の勝利の味を、じっくりと、ゆっくりと噛み締めているように見えた。

今シーズンは、体の故障に悩まされ続けた。5月には頸椎ヘルニアを患い、およそ2ヶ月半に渡りツアーを離脱。現在も腰と右ひじに痛みを抱えるなど、満身創痍の状態だ。優勝を決めたこの日も、第3ラウンドの残りを終えて最終ホールが始まるまでの50分の間、「腰の症状が悪くなり、マッサージなどの治療で精一杯だった」と話す。

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その体で、約27ホールをプレーしなければならなかった最終日。「最後のハーフは体がきつくて、ショットで力が入らなかった」と、ギリギリの状態だった。「プレーオフになったら嫌だなって、物凄く思っていた」。ただでさえ、過去6戦全敗と苦手なプレーオフ。肉体の限界も加わり、プレーオフとなっていたら結果は別のものになっていただろう。

心の支えとなっているのは家族の愛情だ。今週の火曜日には風邪をひいた今野の元へ、妻の崇乃子さんが風邪薬を届けにきてくれた。「感謝しています」と、素直な気持ちを口にする今野。「この試合が好きみたいで、毎年見に来てるんです。頑張って欲しいと言われていたけど、まさか本当に優勝できるとは…」。妻と3人の子供たちに、最高の恩返しで応えた。(編集部:塚田達也)

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2009年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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