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「身の程をわきまえて…」「経験の差が出た」 未知の優勝争いで若手が奮闘

◇国内男子◇中日クラウンズ 3日目(29日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)

レギュラーツアーデビュー戦で1打差2位につけて予選を通過し、最終組を入った22歳の服部雅也は「思ったより緊張はしなかった」と振り返る。3番から2連続ボギーを先行しても「うまくいかないなりに、ボギーが獲れていた」と踏みとどまっている感覚はあった。

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悔やんだのは折り返しの9番。左の林に大きく曲げたティショットはカート道を転がり、グリーンサイドにある電光掲示板の裏まで転がった。救済を受けて極端な左下がりのライから花道方向へボールを出すことはできたが、ボギーを喫した。

星野陸也岩田寛との3サムに「ピンを攻めていましたし、(シンプルに)うまいな、と。僕は大人しくしていました。そこのレベルに達していないので、身の程をわきまえて…」。優勝経験も豊富な先輩プロの技術に驚きながら、自分のプレーを貫こうとする冷静さを失わなかった。「70」と伸ばせず5位に後退しても「5打差ありますけど、優勝を目指します」と力強い。

1組前を回った金田直之もレギュラー出場はアマチュア時代を含めて3試合目。折り返して10番から2連続バーディを奪った後、「流れを自分で断ち切ってしまった」とポイントに挙げたのが13番(パー3)のアプローチだ。カラーの手前、ピンまでは10ydほどのシチュエーションで「簡単な寄せをミスしてしまった」。3mほどオーバーしてボギーをたたき、続く14番でもスコアを落とした。

同組だった堀川未来夢は開幕戦「東建ホームメイトカップ」で練習ラウンドを一緒に回り、登録者29万人を誇るYouTubeチャンネルにも出演させてもらった。「ご縁があって、ここで“再会”という形で回ることはできた」と喜びつつ、「きょうは経験の差が出た」と受け止める。ともに苦しみながら相手は「69」と伸ばし、自身は「71」でオーバーパーだった。

「13番とか、自分の中で無意識にテンポが速くなっていたのかな」という気付きも、プレッシャーのある状況でプレーしたからこそ見えてくる部分。「ここに来ないと経験はできないですし、18ホールがホントに勉強。悔しい部分はありますが、あと1日、取り返すチャンスがある」と最終日への糧にする。(愛知県東郷町/亀山泰宏)

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2023年 中日クラウンズ



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