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中島啓太が来た! 初日71位から…首位と4打差で最終日へ

終盤17番パー3、返しのパーパットを外して中島啓太は天を仰いだ。そこまで5つ伸ばしてきたが、今週初の3パットボギー。それでも、最終18番パー5は会心のドライバーショットでフェアウェイへ。「フォローだったのでグリーンまで持って行けると思った」。2オンはならなかったが、花道に運び、アプローチをピン50cmに寄せてバーディ締めで通算11アンダー。初日後7打差だった首位との差を、最終日前に4打差に詰めた。

初日は予選通過圏外の71位と出遅れ、前日に23位とし、ムービング・デーのこの日、7バーディ、2ボギーの「67」とチャージをかけた。「後半はピンポジションがタフでグリーンも硬かったので、前半(5バーディと)伸ばしておけて本当によかったなと感じていました 」という。

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もう一つのボギーも後半で13番パー5。「たぶん体が止まっていた」とこの日唯一、ティショットをミスして左ブッシュに曲げ、アンプレアブルの救済を受けた。それでも、初日の13番はダブルボギーだっただけに「ボギーで終われたのは良かった。14番、15番もパーで抜けられたので、その先につながった」と自分をほめた。毎週のように優勝争いをしている今季はひと味違う。「取りこぼしても焦らずにできているのが今シーズンのいいところだと思います。こういう伸ばし合いの試合では焦らないのが一番大事かな」と自己分析した。

グリーンにも慣れてきたようで、7、10、12番では10m近いロングパットを“オッケー”に寄せ、距離感が合ってきた。「3日目になってだいぶ慣れてきて、タッチが合ってきたように感じます。2打目のアイアンの距離感もすごく合っています。ただ、今日は後半のピンポジションも難しかったですし、グリーンの硬さもかなり出てきているし、 明日は丁寧に攻めていきたいと思います」と警戒は緩めない。

尻上がりで迎える最終日。「勝つためには、8個ぐらいはスコアを伸ばさないといけないでしょう。初日に出遅れたので、上位に食い込めるように頑張りたいです」。そんな謙虚な言葉と裏腹に、18番でバーディパットを“お先”したあと、島中大輔キャディと一緒に最終日の切られるであろうピン位置を確認していた。勝つための準備に抜かりはない。(韓国・仁川/服部謙二郎)

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