<2023年>池田勇太「右手痛」で最終QTを棄権 2日目スタート前
池田勇太は下部ツアー出場にも意欲 ムータマリンゴルフとウェア契約
日本ツアー通算21勝の池田勇太が1日、名古屋市内で行われたmuta MARINE GOLF(ムータマリンゴルフ)とのウェア契約発表会に出席した。38歳で迎える2024年シーズンはmuta JAPAN(渋谷区)が展開するゴルフアパレルを着用。下部ABEMAツアーへの出場も視野に入れ、故障と不振からの脱却を目指す。
数年前から顎関節や首、右手の指などに故障を抱えてきた。タイトル獲得は2019年「ミズノオープン」が最後。「キャリアで本当に一番つらいシーズンだった」という昨季、賞金ランキング69位に終わり、14シーズン守ってきたシードを失った。年末の最終予選会も2日目スタート前に右手首痛で棄権。「生涯獲得賞金25位以内」(7位)の資格行使を見送り、コンディション整備に専念する意向を示していた。
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身体のあらゆる箇所の痛みの発端となっている顎関節の治療は今も進行中。「根治した状況ではないが、今の治療が3月いっぱいで終わる予定。シーズンインはほかの選手よりも遅くなる。夏の前くらいかな…と、今は予定を立てているところ」と本格始動は春先になりそう。
シードを持たない池田が大会推薦でレギュラーツアーに出場できるのは、最多で8試合。「限られた試合にしか出られないが、レギュラーツアーだけでなく、ABEMAツアーにも出場してみようかなと思っています」と話した。
なお、歴代優勝者である5月の「ミズノオープン」(岡山・JFE瀬戸内海GC)をはじめ、2014年と17年の「日本オープン」優勝による今年の本大会(10月/埼玉・東京GC)、「日本プロ」(7月/岐阜・富士カントリー可児C志野C)への出場、各大会のトップ10入りによる次試合出場は「8試合」にカウントされない。
同社とは2021年にプライベートゴルフをともにした山北耕三社長との縁から今回の契約に至った。「衣装を一新して、2024年を戦えるのは気持ちが高ぶる。こんな自分を拾っていただいたムータさんには感謝します」と恩返しがしたい。「自分自身を見つめ直して、身体を一番に大切にすることもさることながら、改めてもう一回、スタートラインに立つこともすごく大事」。明るい将来を見据えて今と向き合う。(編集部・桂川洋一)