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パーオンミスは1度だけど…日本選手2人目のレフティV狙う細野勇策のいま

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 初日(11日)◇ザ・ノースカントリーGC(北海道)◇7178yd(パー72)

出だしの1番でティショットを左に曲げ、ショートサイドの左ラフに外して、朝イチ・ボギー。しかし、細野勇策がパーオンを逃したのはそこだけ。2番(パー3)からの17ホール全部でグリーンを捉え続け、6バーディを奪い、5アンダー「67」の好スコアで初日を終えた。そんな“ナイスプレー”にも「そうだったんですか?」と表情は今ひとつスッキリしない。

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プロ2年目の2022年4月「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント」2日目に「62」をマーク。「19歳のレフティ」として注目を集め、QTランク8位の資格で臨んだプロ3年目の昨季、開幕戦「東建ホームメイトカップ」5位、本大会9位、さらに終盤の3戦連続を含む6度のトップ10入りなどで初シードを取得した。

素直に「優勝したい」と思って迎えた今季、前週「日本プロ」までツアー出場10戦でトップ10はなく、5試合で予選落ちした。「昨年はただガムシャラにやっていて、終盤はそんなに調子がいいと思わなかったのに、結果が出た。今年も調子はそんなに変わらないのに、(予選通過に)1打足りなかったり」

何がどう違うのか? ツアー初優勝へ、機が熟したシーズンだからこそ、準備はしている。「例えば、練習ラウンド。昨年はボールをただ打っていくだけでコースを“見てなかった”です」。今年はグリーン周りの外しどころ、セーフティなエリアなど、コースと向き合って、マネジメントを考えてこなす。当たり前のことを、しっかりやるようになった。

自分自身の「すぐ悩んだり、不安を感じてしまう」傾向も改善しようと、心がけている。ずっと世話になっている先輩プロ・前田光史朗と練習ラウンドを一緒に回る。「僕とは真逆な性格で、いつも(気持ちの面で)助けられる」とポジティブ思考を見習いたいと思っている。

17ホールでパーオンしたこの日も「ミス自体はあるんですよね。当たってなかったり、変な回転をしたり」とこぼした。調子の悪さと向き合う真面目さは相変わらずだが、割り切るところは割り切る。「優勝したいと思うから、練習はしています。今は“やることはやっている”と思ってます。後は噛み合わせとかの問題だったり」

1991年3月「ダイドードリンコ静岡オープン」の羽川豊以来、日本選手2人目のレフティ優勝は決して遠ざかってはいない。(北海道千歳市/加藤裕一)

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