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韓国で目の当たりにした“1位”の実力 鈴木晃祐は平田憲聖とリベンジマッチへ

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 初日(19日)◇有馬ロイヤルGC ロイヤルコース(兵庫)◇7100yd(パー72)

2週前に韓国で行われた日韓亜3ツアー共催の「シンハンドンヘオープン」。24歳の鈴木晃祐は初めての最終組で同学年の平田憲聖に競り負け、3位でフィニッシュした。「悔しいというよりは、やるべきことをやった結果。素直に優勝したケンセイにおめでとう、と。悔しいより、自分がもっと強くなろう、と。そんな気持ちでした」と繰り返す。

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淡々としているようで、しっかり糧にしている。今季3勝で賞金王レースをけん引する平田とぶつかり合って感じたのはセカンド以降の精度の違いだとうなずく。「ケンセイはロングアイアンでもピンに飛ばしていた。そういう精度は、自分の中にはまだ足りない。そこを目指して、先週から、ちょっと多めに練習しています」

昨季賞金王に輝いて欧州ツアー(DPワールドツアー)に羽ばたいた中島啓太はアマチュア時代から同世代をけん引する存在だった。2年前にアマで「日本オープン」を制した蝉川泰果とは、同じ東北福祉大で切磋琢磨してきた。

平田に限らず多士済々の年代にあって、焦るのではなく「そこは自分の力が足りないと思う」と冷静に立ち位置を見失わない。「高校までは高い夢を見てやっていた。でも大学からは一打一打、いまのやるべきことを集中してやろうと」。地道な歩みで着実に力をつけてきた。

初日は4つあるパー5全てでバーディを奪うなど、ボギーなしの8バーディ「64」をマーク。最も長いパーパットでも1mほどとピンチらしいピンチもなく「自分の中で100点」のプレーができた。会心の内容でも、上を見れば平田とは2ストローク差。その実力を知っているから驚きはない。

「集中して、やるべきことをやって、結果的に優勝争いができれば」。虎視眈々とリベンジマッチの舞台を整えていく。(神戸市北区/亀山泰宏)

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