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「おにぎりは絶対もらわない(笑)」けど… 坂本雄介は石川遼の“相棒”に感謝の9バーディ

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 3日目(21日)◇有馬ロイヤルGC ロイヤルコース(兵庫)◇7100yd(パー72)◇曇り(観衆2908人)

前週「ANAオープン」最終日、坂本雄介石川遼と同組で回った。後半17番(パー5)で「オレが作ったおにぎり、食べてみてよ」と言ってきたのは、石川のバッグを担ぐ佐藤賢和キャディ。「でも、その17番でボギーでしたから。二度と食べないです」と笑う。

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26歳の坂本にとっては、東北福祉大ゴルフ部の先輩に当たる佐藤キャディ。今週の開幕前、坂本は練習ラウンド中に同じタイミングでコースチェックをする姿を見かけて声をかけた。「僕は何を直せばいいですか?」。ロープ内で石川に寄り添い、そのゴルフを最も近くで見ている“相棒”にパッティングの悩みをぶつけた。

「初めてちゃんとした話をしました。いつもは“くだらない”話ばっかりなので…」。気の置けないやり取りができる先輩は、真面目な顔になって答えてくれたそう。「外れてもいいから、決め打ちすることだけでいいんじゃない?」――。

そのひと言で、入る日か入らない日かの結果に一喜一憂するのではなく「(納得できる)いいパッティングができれば、入らなくてもしょうがない」と受け止める覚悟が固まった。「質問して(即座に)答えが返ってくるってことは、それだけ周りの選手も見ているということ。やっぱり、いいキャディさんなんだと思います」と笑って付け加えたのは、決して“お世辞”じゃない。

第2ラウンド(短縮競技のため最終ラウンド)で7アンダー「63」をマークした3週前の「フジサンケイクラシック」から、パターをテーラーメイド スパイダーツアーXにスイッチしたばかり。アドバイスで安定したメンタルもかみ合い、この日は9バーディ(1ボギー)を量産して3日目のベストスコアに並ぶ「64」で回った。

「自分自身の一番ネックだったところが良くなってストレスなくできた」という会心のラウンドで飛び込んだ、初めての最終日最終組。首位と3打差の通算17アンダー3位から初優勝に挑む。(神戸市北区/亀山泰宏)

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