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“第二の故郷”で初優勝ならず 阿久津未来也は悔し泣き

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 最終日(22日)◇有馬ロイヤルGC ロイヤルコース(兵庫)◇7100yd(パー72)◇雨(観衆2242人)

冷静にゲームを振り返っていた阿久津未来也が、おもむろに言葉を詰まらせた。拠点を構えるようになって7年ほどが過ぎ、「第二の故郷」と言ってはばからない兵庫でのリベンジについて問われた時のこと。「こういう優勝争いを経験して、たぶん平田(憲聖)も…。すみません…」。押し隠していた感情が涙になってこぼれた。

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清水大成との3打差を追って出た最終日は序盤からチャンスの連続。しかし、パッティングを惜しくも決めきれず、最初のバーディは6番(パー3)と時間を要した。1組うしろの最終組に重圧をかけるために勢いよく飛び出すプランが崩れ、「先に逃げられてしまったので。そこがきょうの敗因かな」と振り返る。

折り返してから6ホールで4バーディと食い下がったものの、16番で痛恨のボギー。ティショットが「1ydの差で」ラフにつかまり、セカンドが出すだけになった。2mのパーパットを外して「そこで万事休すかな」とうなだれた。

最終日を単独首位で迎えた8月「横浜ミナトチャンピオンシップ」で2位の惜敗。逆転を狙った今回、2番のピンチをしのいでボギーが先行しなかったことはほんのわずかに評価できるという。「収穫『50』、反省『50』みたいな感じの4日間だったのかな」。終盤のティショットのミス、パットを打ち切れなかった場面の悔しさを胸に刻んで糧とする。

涙の後に絞り出したのは、「(最終戦の)JTまでにチャンスが来たら頑張りたい」。リベンジを誓った残り7戦のうちには、2週後に兵庫・三木GCで行われる「ACNチャンピオンシップ」だってある。(神戸市北区/亀山泰宏)

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