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“安全対策”でグリーン新設パー5が22ydも短縮 「日本シリーズJTカップ」概要

2024/10/09 06:57

国内男子ツアーのシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」(11月28日~12月1日)の概要が8日(火)、会場となる東京よみうりカントリークラブ(東京都稲城市)で発表された。

今年も出場30人に絞られるエリートフィールドは、前年覇者や今季国内ツアーの優勝者、賞金ランキング上位などで構成。会見では前年を制した蝉川泰果のビデオメッセージが流され、「連覇したいという気持ちはすごくあるので、しっかり仕上げていきたい」と意気込みを示した。コースの印象については「本当にタイトで戦略をすごく考えながらプレーしなければならず、気を抜けないホールが多い」と話す。

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そんな18ホールにおいて、選手たちがバーディ以上を計算に入れるチャンスホールが6番パー5だ。打ち下ろしの1打目で距離が稼げるため多くの選手が2オン可能。541ydに設定された昨年大会のホール難易度は17番目(2番目に易しい)だった。さらに今年は、既存のグリーン手前にベントグリーンが新設されて519ydの設定に変わるという。道具の進化などによる飛距離アップに伴い、近年は世界的にホールを延長する傾向にある中で、なぜ22ydも短縮する改造に至ったのだろうか。

同クラブの小室雅俊支配人によれば、近隣への打ち込みを防ぐ“安全対策”が理由という。6番グリーンはコース南端に位置し、グリーン左側の林を挟んだすぐ隣には住宅が並ぶロケーション。通常営業日を含め2オン狙いのボールが住宅に届かない位置にグリーンを新設する案が持ち上がり、構想から3年がかりで完成した。

より多くの選手に2オンの可能性が広がる一方、「グリーンをこぼすとリカバリーが難しい設計」(同支配人)とすることで難度の著しい低下を防ぐ。グリーン手前と右サイドにかけてはグラスバンカーを設置。さらにグリーン右奥から左手前にかけて下り傾斜をつけることで、「グラスバンカーに行った場合、しっかり距離感を合わせないとボールが左に流れていく」という罠が仕掛けられている。グリーン左サイドに設けられた深めのガードバンカーにも警戒する必要がありそうだ。

<「ゴルフ日本シリーズJTカップ」出場資格>

(1)前年度ゴルフ日本シリーズJTカップ優勝者
(2)本年度日本ツアー優勝者(アマチュアを含む)
(3)本年度日本ツアー賞金ランキング20位まで(「カシオワールドオープン」終了時)
(4)ツアーメンバーで、本年度米PGAツアーまたは欧州ツアー優勝者
(5)世界ランキング100位まで(「ダンロップフェニックストーナメント」終了時)で、1から4までの該当者を除くツアーメンバー上位3人
(6)1から5までで30人に満たない場合、本年度日本ツアー賞金ランキング(「カシオワールドオープン」終了時)21位以下より繰り上げる
※3と6は海外メジャー獲得賞金を含むランキングを適用。ただし、本大会を含め出場義務試合数に達している選手に限る。

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2024年 ゴルフ日本シリーズJTカップ



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