2026年 東建ホームメイトカップ

LIVもPGAツアー挑戦も視野に入れて 池村寛世にとっての国内ツアー優勝の価値

2026年 東建ホームメイトカップ 3日目 池村寛世
モチベーション高く国内初戦に臨んでいる池村寛世 (C)JGTOimages

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 3日目(11日)◇東建多度CC名古屋(三重)◇7090yd(パー71)◇晴れ(観衆3035人)

午前組を回って通算5アンダーは、ホールアウト時点で首位と1打差だった。文句なしの優勝争い。ところが池村寛世は開口一番「きょうはショットひどかったな~」とこぼした。1つ伸ばしの「70」で回ったものの、パーオンは10ホールで55.5%。6つの1パットパーのうち「3mぐらいのパーパットが4、5回」入ってくれて助かったという。「風(向きや強弱)もよくわからず、チャンスも全然なくて」。4番までの序盤2バーディから、次のバーディが第1ラウンドの難度18番目の17番(パー5)だった。

それでも、耐えられた理由の一つは“経験値”だろう。2023年からアジアンツアーに参戦を始め、昨年は海外11カ国・地域でプレーした。この日、多くの選手が苦しんだ気まぐれで強い風にしても「(アジアンツアーは)いつも吹いてる感じだし、もっと強いコースもありますし」と耐性がある。加えて、このオフから取り組むスイング改造。「突っ込み癖」もあって入射角がきつくなりがちなダウンブローを矯正している。結果、スピン量も安定するなど手ごたえを感じ始めている。

今季の第一目標はアジアンツアーのインターナショナルシリーズ(全9戦予定)での優勝。そして昨年実績でLIVゴルフ出場権が付与されたポイントランキング上位2人を狙いたい。仲がいい香妻陣一朗が昨年まで、浅地洋佑が今季参戦するリーグは高額賞金も魅力だが、ハイレベルな選手層にゴルファーの本能が触発される。池村が3位だった3月のアジアンツアー「ニュージーランドオープン」では、LIVの今季ランキング14位のルーカス・ハーバート(オーストラリア)が2位になった。「今週みたいな風が強い中で、普通に5、6アンダー出してきますから」という。

一方、LIVと“対立関係”とも言えるPGAツアー(米ツアー)も当然魅力的だ。国内ツアーで年間ランキング1位(昨年実績はダンロップフェニックス終了時点)なら、米ツアー予選会に最終から飛び込める。

3打差5位で迎える最終日、昨年8月「リシャール・ミル チャリティトーナメント」以来のツアー4勝目を飾れば、国内シードは2028年まで延長される。すると池村が望む選択肢が広がる。「このまま午後組での風が吹いて、最終日をいい位置から回れて結果的に勝てたらうれしい。今年から(国内のランキングは)賞金からポイントに変わったから積み重ねていかないと」。たとえ調子が悪くても、残り18ホールへのモチベーションは高い。(三重県桑名市/加藤裕一)

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