「前澤杯」プロアマ戦の実態とは? 参加記者の体験リポート
◇国内男子◇前澤杯 MAEZAWA CUP 事前(22日)◇MZ GOLF CLUB(千葉)◇6652yd(パー72)
昨年に続いて2回目の開催となる本大会は、一般ゴルファーが参加できるプロアマ戦が大きな特色のひとつ。10日間という異例の長期間で行われ、参加費は1組100万円から。1日最大50組までプレー可能で、プレーヤー3人と同伴3人の計6人まで入場できる(1人でもプレー可能)。ことしは参加者が一緒にプレーする選手を指名する方式になった。選手指名は先着順なので、人気選手は早々に売り切れ、プロアマの稼働日は必然的に多くなる。このプロアマ戦にメディア枠で参加した体験談を報告したい。
前澤友作氏のプライベートコース「MZ GOLF CLUB」で報道関係者をアテンドしてくれたのは、昨年の「カシオワールドオープン」でツアー初優勝を挙げてポイントランキング10位となった大岩龍一プロ。コンパクトなスイングのショットメーカーだ(スイング取材の内容については別途掲載予定。これもプロアマならではの特典だろう)。
プロアマ“戦”というからにはスコアを競う。ただ、各人のストロークプレーではなく、提出するのはスクランブル方式によるチームスコア。全員でティショットを打ち、ベストボール(最も良いと思われるショット)を選択する。その場所からまた全員で打ち、次のベストボールを選択…を繰り返す。
前澤杯のおもしろいところはスクランブル戦で設けられる『各プレーヤーのティショットを最低何球採用する』というノルマがなく、使用ティの選択も自由だということ。毎回、プロが打った球を使ってもいいのだ。
大岩プロは実に気さくで気配りの男。我々のショットに声援や賞賛、励ましをくれ、時にスイングやコースマネジメントの悩みにも答えてくれた。ティショットはほぼプロのボールが採用されたのだが、2打目や3打目でプロよりも良いところにショットを運べて採用された喜びは、ゴルファー諸氏に共感いただけることだろう。
参加者が共通して感じたのは、グリーンが難しいこと。速さには何とか対応できたものの、傾斜の読みが困難を極めた。プロが率先してラインを読んでくれたのだが「こんなに曲がるんですか!」と驚き続けたアマ3人。プロでも高難度に感じるカップ位置も少なくなかった。ちなみに、国内男子ツアーのグリーン難易度を5段階で評価するとしたら、「ここは3くらい」と大岩プロは言う。
18ホールを終え、我々のチームは8アンダーを記録。目標としていた10アンダーには届かなかったが、第一線で戦うツアープロの技術や戦略、考え方に直で触れられる機会はゴルファーとしても貴重な経験となった。
最後に試合の見どころを聞いてみた。「ドライバーの飛距離で優劣はつきにくいコースです。勝負を分けるのは、100yd以内のコントロールと3~5mくらいのミドルパットの成功率だと思います。昨年はパー4だった1番と8番がことしはパー5になったので、イーグル合戦になるでしょうね」と大岩プロ。
本大会は入場無料。公式サイトからの事前登録さえ済ませれば、あとは「MZ GOLF CLUB」に向かうだけ。近隣の駐車場も無料で用意される(台数制限あり)。こんな無料尽くしの大会は前澤杯だけ。男子プロならではの打球や技術を、現地で観戦してはいかがだろうか。(千葉県睦沢町/中島俊介)