聞こえてくる“激励”で蘇る記憶 尾崎将司さんのAI音声に宮里優作「癒しですね」
◇国内男子◇~ジャンボ尾崎追悼大会~ ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディ取れるんだトーナメント 初日(20日)◇草津CC (群馬)◇6690yd(パー72)◇曇り(観衆749人)
全ホールのティイングエリアに設置されたパネルを見るたびに、肉声を使用したAI音声の激励メッセージが流れるたびに、故・尾崎将司さんの生前の記憶がよみがえる。天気が崩れる前の午前組で完走した宮里優作が7バーディ「65」で回り暫定7位。46歳のベテランが、伸ばし合いの展開に後れをとることなく首位に2打差でスタートした。
1つのボギーが大きな後退につながるバーディ合戦で、唯一のピンチだった前半16番をパーで切り抜けられたことが大きい。2打目をグリーン奥のガードバンカーに外し、4mを残したパーパットをねじ込みボギーを回避。「あとは無難に。初日なので丁寧に攻めた結果が良かった」とうなずいた。
18枚が設置された尾崎さんの写真パネルを見れば「何のときの写真かな、というのがわかる」ほど、目に焼き付けてきた憧れの存在。2000年「日本オープン」(千葉・鷹之台CC)の予選ラウンドで初めて同組でプレーした印象も鮮明だ。当時は東北福祉大2年生のアマチュア。「宮里です、ってあいさつにいったら“おう”で終わった」と笑う。
その後プロになり、コースで会う回数が増えていくほど教えを乞う機会も増えていった。練習場で1時間ほど指導に熱が入ることも少なくなかったという。当初は話しかけにくかった印象は、いつしか「メチャクチャいい人」に変わっていった。
「癒しですね」という尾崎さんのAI音声を背に受けながら、「最近は初日が悪い」と自覚する中で引き寄せた好スタート。「今のところですが、本当に良かった。いい位置なので頑張ります」と力を込める。2017年「ゴルフ日本シリーズJTカップ」から遠ざかる9年ぶりのタイトルを、大切な人の追悼大会で果たしたい。(群馬県草津町/塚田達也)