最終日に熊本地震・被災地支援へ募金活動実施 同県出身選手の想い「大好きな熊本のため」
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 事前情報(26日)◇芥屋GC(福岡)◇7293yd(パー72)
今季初めて九州で行われる国内男子ツアーは、最終日に熊本地震の被災地に向けたチャリティ活動を実施する。場内に募金箱を設置するほか、女子プロゴルファーの三浦桃香が来場しサイン会で義援金を募る。
主催者推薦でプレーする重永亜斗夢は熊本市内の出身。7月28日は娘のジュニア大会の付き添いで大分県のゴルフ場にいた。「ちょうどトイレで手を洗っていたら揺れて出てきた」。他の父兄から「熊本が大きかったらしい」と聞くと、すぐに実家に電話をかけた。家族や知人の無事を確認できても他人事と思えるはずがない。地震後に爆発が発生した大型商業施設には、その1週間ほど前に足を運んでいたという。
2016年の大地震を思えば「また熊本か」と、うなだれるのも当然。「大好きな熊本のためにできることがあれば」と、その後は自身が参加したウェア契約先のイベント、4月の「前澤杯」で知り合ったゲストのプロアマで義援金を募り、かねて知り合いだった宇城市の市議会議員を通じて寄贈した。
16年当時、甚大な被害を受けた同県益城町出身の永野竜太郎も現在、市内に在住する。前回の地震発生時は重永とともに三重県での国内男子ツアーに出場中。今回は街中で実際に大きな揺れを感じた。宇城市などの震度7を観測した地域と比べれば、市内は「早いうちに機能が回復した。前回の経験で多くの人の対応が早い」と実感もしている。
高校野球・夏の甲子園では有明高が旋風を巻き起こし8強入りした。「(4強だった)横浜高校のショートの選手(池田聖摩さん)も熊本出身なんです。1年生からずっとレギュラーだった」と故郷のヒーローたちが誇らしい。「頑張っているのはこっちもうれしい。僕たちよりも必死さが伝わる。数少ないチャンスで、最後の最後まで全力でプレーする姿は考えさせられる」。同じアスリートとしても負けてはいられない。(福岡県糸島市/桂川洋一)