2026年 ANAオープンゴルフトーナメント

香妻陣一朗が挑むもう一つの戦い 米ツアー2次予選会切符獲得へ「優勝しかない」

2026年 ANAオープンゴルフトーナメント 3日目 香妻陣一朗
香妻陣一朗は通算15アンダー3位で最終日へ

◇国内男子◇ANAオープン 3日目(19日)◇札幌GC輪厚コース(北海道)◇7066yd(パー72)◇曇り(観衆2161人)

アドレスを変え続けていた。第2ラウンドで香妻陣一朗は左足を開いて構えてみたり、球を少し内側に置いたり、左肩を前に出してみたり…。その中で「つかみかけた」という最適解が、ボールを内側に置いて左を向き過ぎないアドレス。この日それを実践すると、「ここ数試合の中で一番手応えがあるラウンドだった」と納得の18ホールになった。

2026年 ANAオープンゴルフトーナメント 3日目 香妻陣一朗
世界最高峰の舞台への挑戦も懸かる

調整を重ねた末につかんだアドレスが、ドローの弾道のイメージが最も出やすいという。後半12番(パー5)で2オン2パットのバーディとして迎えた13番で、右ラフから残り130ydを54度ウェッジで放った第2打は1m強につける会心の一打になった。7バーディ、1ボギー。2日連続となる「66」でも、32歳には前日とは違う確かな好感触が残った。

2026年 ANAオープン 3日目 香妻陣一朗
ショットの感覚はここ最近で一番

直近は「Sansan KBCオーガスタ」で3位、「シンハン ドンヘ オープン」で6位と2戦連続のトップ10入り。結果をみると好調を維持しているようでも、本人の感覚は異なるという。「結果はいいんですよ、いいんですけどね。なんか違うんだよなあ…」。LIVゴルフを主戦場に戦っていた1年前のショットの感覚が、香妻がいま追い求めているものだという。さまざまな練習法を試す中で、最近のテーマはグリップ。ゴルフ初心者が使うようなガイド付きの市販グリップを8Iに装着し、球を打ち込む日々を送る。

2026年 ANAオープンゴルフトーナメント 3日目 香妻陣一朗
2024年「KBCオーガスタ」以来の勝利なるか

このタイミングで、“ここ一番”が巡ってきた意味は大きい。現在、日本ツアーのポイントランクは13位(739.091pt)。本大会終了後、23日(水)時点で5位以内に入れば、米ツアー予選会(Qスクール)のセカンドステージ(12月1~4日/米国5会場)から参戦可能となる。「入ったら受けようと思っている」と語った上で、「優勝しかない」とも続けた。ボーダーラインに届くには2位の315ptでも可能だが、現実的には優勝の525ptが必要だ。

首位を4打差で追う最終日。「勝ちたいっすね」。2024年以来、2年ぶりのツアー4勝目を目指す18ホールには、もう一つの戦いも懸かっている。(北海道北広島市/中村文香)

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