2位発進→予選落ちの反省を胸に 山下勝将は縁ある石川で姉に続く恩返しへ
◇国内男子◇リシャール・ミル チャリティトーナメント 初日(24日)◇朱鷺の台CC眉丈台C(石川)◇6838yd(パー70)◇晴れ(観衆1301人)
5アンダー2位の好スタートにも、山下勝将の表情は緩まなかった。それもそのはず。前週「ANAオープン」は初日2位発進しながら、2日目に「79」と崩れてまさかの予選落ちだった。「2日目は全部悪かった。ショットが悪くて、そこから流れも全部悪くなった」と悔やんだ。
気持ちを切り替えて臨んだこの日、前半14番で残り15ydから58度のウェッジでチップインバーディを奪うと、17番(パー3)まで4連続でスコアを伸ばした。練習ラウンドで「なんやこれ。どうやってスコア出すんやろ…」と頭を抱えた後半9ホールは3ボギーを喫したが、4番からの3連続バーディ、左ラフから50cmにつけた最終9番のバーディ締めとリーダーボードの上位につけた。
今週は母・有貴さんの故郷、石川県での一戦とあって思い入れも強い。2週前の国内女子メジャー「ソニー日本女子プロ選手権」では、姉の山下美夢有が同じ石川県で優勝を飾った。「久しぶりに日本に帰ってきて、今年初めての日本の試合。しかも石川で優勝するっていうのは、本当にやっぱり強いなと思った」と、リスペクトする姉の強さに舌を巻いた。
この日は石川県に暮らす親戚も応援に駆けつけた。令和6年能登半島地震の復興支援を掲げる今大会。山下の親戚の家も地震で倒壊したという。「今の僕に何ができるかっていうのはあまりないと思うけど、親戚も石川にいるなかで自分がここで結果を出せたら、それを見てまた頑張ろうと思ってくれる人もいると思う」
前週の反省も踏まえ、「あんまりスコアのことを気にしだすとまた悪くなると思う。とりあえず1ホール、1ホールしっかり組み立てて自分のプレーをしたい」と、2日目を見据えた。目の前の一打に集中した先に、史上5組目の“きょうだいV”が待っていれば、これ以上ない恩返しになる。(石川県羽咋市/安平賢太郎)
<国内男女プロのきょうだいツアー優勝>
▼中嶋常幸(1976年 ゴルフダイジェスト・トーナメントなど48勝)
中島エリカ(1986年Qtai・北陸クイーンズなど4勝)
▼宮里聖志(2004年 アジア・ジャパン沖縄オープン)
宮里優作(2013年 日本シリーズJTカップなど7勝)
宮里藍(2003年 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンなど15勝)
▼香妻琴乃(2018年 マンシングウェアレディース東海クラシック)
香妻陣一朗(2020年 三井住友VISA太平洋マスターズなど3勝)
▼河本結(2019年 アクサレディスなど6勝)
河本力(2022年 Sansan KBCオーガスタなど2勝)
※宮里藍は米女子ツアーでも9勝